なぜ尻に火がつくまで行動しない社会人は伸びが期待できないのか

 

ところが同じ学生でも東大に何十人も合格しちゃうようなところの生徒ってこれが真逆なんですよ。彼らの思考って、「どうせやらなきゃならないのなら、とっとと終わらせた方が良い」なんです。だから一番早い人は一学期の終業式の日に一気に片付けるんです。全寮制のラサールなんかだと、そういう生徒が何人かいて、みなさん現役で東大に合格するみたいです。

これが外部に火がない人たちなんです。彼らは自分のケツに火が着いていなくても、自らの意志で行動を開始できるわけですね。その結果、人生で自分のケツに火が着くという状況に陥ることはないと。

学生ならケツに火が着くまでやらないというのはわからないでもないんですが、社会人でこれってホントに伸びませんよ。

何か課題を決めて、締め切りを設定してやらせると、ホントに不思議なことに、仕事ができる順番で提出してくるんです。決まって一番最後に出してくるのは一番の問題児というか、彼には全く期待もしていないお荷物社員なんです。中には出さないと覚悟を決めて逃げ切ろうとする人もいるんですが、社会人でそれをやったらホントに火が着いて熱いというか痛い思いをしますから。

そもそもこの違いってどこから生まれるのかというと、ケツに火が着かなきゃやらない人というのは、外部環境がその人の行動を規定しているということなんです。先ほども書いたように、ケツに火が着いて熱くなるから仕方なしにやるだけで、火が着かないのならやらないのです。ケツに火が着くという外部環境が存在するから行動するわけですね。

ところができる人というのは、そんな存在がなくても自らの意志で行動を開始できるんです。

行動の起点を外部に依存している人と、自らの内側に持っている人の違いであって、これこそが人生に於ける成果の違いを決定するのです。前者のタイプは人生いつでも追い込まれるまで行動を起こせず、起こした時には締め切りが迫っていて不十分な出来になってしまうか、行動を開始した時には他のライバルはとっくにゴールに近づいていて、まさに後塵を拝す状態で敗者になってしまうんです。

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