恐るべし中国。路上で2.4億円のブツを平気で取り引きする商魂

 

彼らは「连家」と呼ばれるチェーン店の不動産屋のスタッフ。 チェーン店ですので店舗運営もしているのですが、 スタッフはアパートやマンションの出入り口まで足を運んで、 このような商品紹介を行ったり、逆に物件を販売したいという家主を探しているのです。 客が店舗に足を運ばないなら自分から営業を行う、この姿勢は素晴らしいのですが、 客層と商品構成が合致しているのかは微妙です。

彼らのような不動産屋のスタッフは地方出身者が多く、 「マネーボイス」で紹介した不動産の主人と違い上海人ではない彼らには、 コネも人脈も少ないため、このような突撃スタイルで商売をしなければ、 売上を上げることは非常に難しいのです。

また、彼らの給与は半固定給のはずでしょうから、 最低限の賃金は保証されていると思いますが、販売した額によって、 インセンティブが設定されているのでしょう。 マグロの一本釣りとはいいませんが、2.4億円の物件が売れれば、 インセンティブがウハウハという夢のような事も考え、 ボードで物件紹介をしているのでしょう。 この自動車に立てかけられた白いボードには、彼ら地方出身者の夢が詰まっているのです。

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【ジンダオのここだけの話】

中国人は余り働かないと思っている日本人も居ると思いますが、仕組みを上手く考えて作るとよく働くんだと思います。

職場の中国人が働かないよ! と思うかも知れませんが、街の自営の中国人は休みなく働いています。自営でなくとも私の友人の中にも、比較的よく働いている部類の人も多いです。

働かない中国人と休みなく働く中国人。同じ中国人ですが、何が違うのかよく考えてみると、働けば結果として何かを得られるという仕組みがあると猛烈に働きます

この辺、不動産屋の彼らと同じで、中国人の能力を最大限に活かすには、必要な仕掛け作りなのではないでしょうか。

 

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