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映画野郎が「ここ10年の名作映画で打線組んでみた」異論は認める

ネットでよくある「◯◯で打線組んでみた」というシリーズ、ご存知でしょうか。野球の打線にまったく別のジャンルのあれこれをあてはめるものなのですが…、そこに目をつけたのが『映画野郎【無料メルマガ版】』でおなじみのお三方。「過去10年の映画野郎オススメ名作映画で打線を組む」企画、先発スタメン決定時点から白熱のトークが繰り広げられています。

メルマガ500号突破記念トーク! 映画野郎選定・ここ10年の名作映画で打線組んでみた!!

じょ~い小川(以下、小川):「映画野郎」のメルマガ版もついに500号! ということで、今回の緊急記念企画ですが、そろそろ映画野郎の初心者の方も多いと思うので、映画野郎の読者だったらこの作品は最低見ておいてほしいという、映画野郎おススメ名作映画の打線組んでみた企画をぶちかましてみたいと思います!

原口一也(以下、原口):企画の意図としては、映画野郎を愛読いただいている「野郎映画」好きな方なら、見ていて当たり前な、いわゆる「殿堂入り映画はなんなのか、ここらでちゃんと示しておいたほうがいいかと思うんですよね。最近読者になった方もいらっしゃるでしょうし。俺たちの好きな映画はこういう方向だぞ! という共通認識を確認しておきたいと。

小川:そこで、まずは10本を単純にベストテン形式にするのも芸がないので、ネットでよくある「打線組んでみた」の例えネタに倣って作品を並べてみようと思いましてね。DH入れて10本ね。

KANTO:ちょっちょっと! いきなりついていけなくなりそうなんですが。なんですかその「打線組んでみた」というのは。野球に例えてるの?

小川:最近、ネットのまとめサイトで言葉遊び的に「○○で打線を組んでみた」っていうのが回っていて、これが暇つぶしに読むには悪くないんですよ。元々はプロ野球のオールタイムベストとか『週刊ベースボール』でたまにやってる「プロ野球選手都道府県別ベストオーダー」が元なんだろうけど、それをプロ野球とは全く別のジャンル、例えば「70年代の新日本プロレスのレスラーで打線を組んでみた」だとか、「80年代のナムコのファミコンソフトで打線を組んでみた」だとか意外と応用が効いて面白いんですよ。

原口:いいね、この打線組む案。普通に作品リストを出すだけの企画よりは面白いと思うんで、のっかってみましょう。映画野郎もネット媒体というのはあるし。

小川:実例で、仕事場が車で3時間だった時の行き・帰りの車中で「週刊少年ジャンプの人気マンガで打線を組む」とか「週刊少年マガジンで~」とか「週刊少年チャンピオンで~」とかやって遊んでたら、あっという間に時間が瞑れて車中が和やかになった、っていうことがあったんで、それを「映画野郎」で応用しようかと。ボンクラ臭もするし。

原口:確かに、例えがなんか偏っている感はあるけど、ボンクラ感あっていいですよ(笑)。

KANTO:うーん。まだ核心が見えませんが。そのうちわかるでしょ。続けてください。

原口:その10本のスタメン作品選びなんですが、年末のベストテン企画みたいに大々的に投票で決めないでも、これまでやってきたスタッフなら映画野郎の方向性を把握できていると思うし、客観的にセレクトできると思うので、このシネトーク上で話しながら決めていきましょう。

小川:昔、ボクが参加する前の「映画野郎」(旧「映画秘宝クラブ」)の年間ベストテンの決め方みたいですね。

原口:そうそう、昔に戻った気持ちで。あとオールタイムでみると名作が山のようにあってきりがないので、映画野郎のスタートから10年になるというのもあるので(※ 前身のiモード版含め)、過去10年で区切りましょう。2007~2016年まで公開の10年。

小川:まあ、2010年代も後半戦だしいいんじゃないでしょうか。

原口:あと選ぶなら、映画野郎は娯楽作・ジャンル映画をヒイキしている媒体なので、ジャンル系で選びたい。だからドラマ系の作品ははずしたほうがいいかなと。例えば俺たちの好きな男泣き映画『レスラー』とか、イーストウッド御大の『グラン・トリノ』とかも映画野郎読者的には上位に入ってくるかと思うんだけど、ここら辺は別の機会にまとめたほうがいいかなと。

小川:『グラン・トリノ』は仕方ないのは分かるけど、ええっ、『レスラー』、いきなり選出外? 実際に打線に入れられるかわからないけど、プロレスラーの物語で音楽も80年代のHM/HRだから、まあ優先低く、じゃないかな?

KANTO:ぶっちゃけジャンル映画の線引きは難しいけど、ドラマ系を外す案は賛成です。

小川:うーん、まあ、話が進まないからとりあえずはそういうことにしますか。

原口:そうやって絞っていかないと候補作が多くなりすぎると思うので。で、さっそくその候補作だけど、過去の映画野郎ベストテンで上位になった作品でみて、文句なくスタメン打線に入ってくると思われるのは『シン・ゴジラ』、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ゴーン・ガール』、『パシフィック・リム』、『キック・アス』、『アポカリプト』あたりかなと。これ、けっこう客観的に挙げているつもり。「映画野郎が選ぶ殿堂入り作品とは何なのか」っていう。

KANTO:へ? 『ゴーン・ガール』ってこの中で浮いてないですか? 映画は高く評価されていて僕も好きですが、なんとなくドラマ寄りの気が。

原口:「サスペンス/ミステリー映画」のこの10年の収穫じゃないですか。で、2014年のベストテンのぶっちぎり1位だったし。サスペンス系代表としてふさわしい作品かと思うんだけど。

KANTO:うーん。確かにサスペンス色もありますね。ブッチギリと言うのも加味して残しますか。

小川:『ゴーン・ガール』は当然残すとして、『アポカリプト』? まあ、悪くはないけどギリギリじゃないかな?

原口:ええっ!? 『アポカリプト』超最高じゃない? この10年では『マッドマックス~』に次ぐくらいの狂った大傑作だと思ってるけど。打線でいえばクリーンアップ候補くらいな気持ち。

小川:あれだったら監督作ならその前の『パッション』の方が遥かにインパクトがあったし、メル・ギブソン絡みならその後の「映画野郎ベストテン」にさえ全く入らなかったけど『復讐捜査線』といういぶし銀のアクション映画があるからね。まあ、多数決でクリーンアップというならしゃあないけど、もっと他にあるんじゃないかな~。

KANTO:『アポカリプト』! これは是非モンでしょう。

原口:うん、『アポカリプト』は公開当時もかなり話題になったし落とせないと思うんで是非。

小川:まあ、分かりました。

原口:あと、映画野郎ベストテンの2位以下でも『キングスマン』、『第9地区』、『ピラニア3D』あたりも上に匹敵するかなりインパクトのある内容だったかと。どうでしょ。

小川:この辺りは2番とか7番、8番あたりかな。

KANTO:野球の打順で言うと、4番がトップという事ですよね? それ以外の順序が全く分かりませんが。誰か分かりやすく教えて!

原口:そこらへんは野球の打者のイメージでいいと思うんだけど……小川さん詳しく説明を。

小川4番は人気・実力文句なしな作品、今回で言うなら『シン・ゴジラ』、『マッドマックス~』、2番はインパクトよりも技ありって感じの作品になるかな。本来のイメージでプロ野球選手で言うなら元阪神の和田とか元ロッテの西村みたいなね。今挙げたので言えばまあインパクトもあるけど『第9地区』なんかは技ありって感じじゃないですか。プロ野球のバッターで言えば攻撃的な2番打者で、そこは和田、西村よりも二岡(元巨人、日本ハム)なんかのイメージかな。7番はクリーンアップは無理だけど人気もインパクトも映画の質もそこそこな映画。プロ野球の選手でイメージするなら元巨人、横浜の駒田みたいなね。さっき挙げたので言えば『キングスマン』かな。他に候補がありそうだけど。8番は意外性のポジション、というかだいたいキャッチャーだけどね。そこならインパクトの一点が光る『ピラニア3D』なんかはピッタリかな。打率2割3部だけどホームランが15本とか20本なんか驚異の下位打線みたいじゃん。元巨人の山倉みたいな。

原口:山倉とか例えが昭和で古いなー、後半は巨人の選手ばっかじゃん!

KANTO:分かったり分かんなかったり。僕からは意見出せそうもないです。

小川:恐怖の8番打者というと元横浜、中日の谷繁や元阪神の矢野よりも、なんとなく山倉……古い上に巨人というね。ま、ボクは本当は阪神ファンですけどね。

原口:でもまあ野球好きだったらこの感じ、わかるよね、というところで。以上の作品はまずベンチ入りで。あと追加の候補作として、客観性もありつつ、個人的にはコメディ代表で2008年の『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』、あとジャンル映画のリバイバル的な好企画『グラインドハウス』、そしてそのスピンオフながら2010年の『マチェーテ』もメチャクチャ面白かったんで映画野郎読者にはおススメしたいです。あとミニシアター系では画期的な見せ方で驚かせたPOV・SFの『クロニクル』、N・W・レフン監督の『ドライヴ』も見てほしい、いい映画なんだけども、さすがに上のラインナップに割って入るには弱いか。

小川:『ホットファズ』、懐かしいですね。これならタイムリーを打つ3番辺りでもいいかな。

KANTO:『ホットファズ』はマストアイテムに推したいですね。個人的には今年2月公開の『ナイス・ガイズ!』以前のバディアクション映画でずっと1位だったので。

原口:うん、じゃ『ホットファズ』もベンチ入りお願いします。あと日本映画では、映画野郎ベストテン1位になっている11年の『婚前特急』、12年の『アウトレイジ ビヨンド』も好きなんだけど、この並びだとちょっと弱いかな……もう日本映画は『シン・ゴジラ』だけでいいかなって気も。

小川:『婚前特急』、ボクも好きだけど、ちょっとな~。代打の切り札みたいな感じかな。『アウトレイジ ビヨンド』はギリギリ9番とかで入れたい。9番のイメージは本当はインパクトより映画の質なんだけどね。確実に1番につなぐみたいな。今シカゴカブスにいる川崎宗則みたいなね。

原口:そうね、質的に世界に認知されている北野映画ということで、『アウトレイジ ビヨンド』も一応ベンチ入りさせますか。

KANTO:邦画のジャンル映画なら、やはり『冷たい熱帯魚』は入れて欲しいですね。

小川:忘れてた。インパクト系。DHかな。

原口:ああ、園監督の代表作といえる『冷たい熱帯魚』も確かに映画野郎としてはみてほしい邦画だよね……これもベンチ入りか。あと迷うのは人気のシリーズものだよね、DCの『ダークナイト』とかマーベルの『アイアンマン』とかのアメコミ系、そして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、ボンド映画の『007 スカイフォール』 とか、『トランスフォーマー』シリーズのどれかとか……はもう10本しか選べないなら、大作シリーズ系は敢えて入れなくてもいいかなと。

小川:この中で真っ先に入るのは『ダークナイト』じゃないですかね? アメコミ系でもクリストファー・ノーラン監督作品とあってちょっと飛び抜けた存在ですね。さっきの『ホットファズ』を1番にして、『ダークナイト』はそれこそ3番ね。『007 スカイフォール』は個人的には歴代でも下位打線ですからね。クラシカルな『007』が好きなら『007 スペクター』を入れたいぐらいですけど、逆にダメでしょ?

原口:いやいや、007入れるなら『スカイフォール』 でしょ。

小川:ま、ここはその論議は置いといて、『007は入れなくていいかな。

KANTO:ノーラン作品として一本だけノミネート出来るなら『ダークナイト』に1票ですね。

原口:そうかあ……じゃ「アメコミ映画代表」として『ダークナイト』は入れますか。他大作系はキリがないのでここまでで。あと安定している監督もどうするか。俺たちの好きなタランティーノ監督はこの間、『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ヘイトフル・エイト』、そして『デス・プルーフ in グラインドハウス』も入れたら4本も候補が! この安定ぶりをみると、やっぱりタランティーノ絡みは1本は入れたい。となると、敢えて合わせ技企画の『グラインドハウス』を入れるというのが映画野郎的にはちょうどいい落としどころかと。

小川:タランティーノね。全部入れたいけどそうはいかないから、それこそDH的に『グラインドハウス』で『イングロリアス・バスターズ』、『ジャンゴ』、『ヘイトフル・エイト』……甲乙つけがたいけど、やっぱり入らないかな。あ、そうなると『冷たい熱帯魚』は代打かな。

KANTO:『グラインドハウス』で良いでしょう。

原口:そんなこんな話していたら、もう10本以上埋まってるよ! 『シン・ゴジラ』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ゴーン・ガール』『パシフィック・リム』『キック・アス』『アポカリプト』『キングスマン』『第9地区』『ピラニア3D』『ダークナイト』『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『アウトレイジ ビヨンド』『冷たい熱帯魚』『グラインドハウス』で14本。さあ、先発スタメン、何を残して何を削るか。

小川:正直言えば、真っ先に落とすのはホットファズ』かな。

KANTO:マジですか!? でも、小川クンには申し訳ないですが、『ホットファズ』は是非入れてほしいです。思えば、原口さんと試写室で一緒に観て興奮しましたよね。こう言う映画を待ってた! って当時思いましたが、今でもその気持ち変わりません。

小川:それなら仕方ないですね。

KANTO:なんなら『ゴーン・ガール』を外しませんか? この並びだとどうも違和感が拭えなくて。

原口:うーん、さっきも言ったけど、これをはずすとサスペンス系が無くなるからはずしたくない気持ちはある。

小川:『ゴーン・ガール』は外したくないですね。

KANTO:それでは残しましょう。

原口:自分の意見としては、まず15年に『マッドマックス』の影に隠れた『キングスマン』と、日本映画2本『アウトレイジ ビヨンド』『冷たい熱帯魚』。以上3本のスタメン落ちはいいけど、あともう1本削るのは難しい……『ピラニア3D』はパニック映画代表として残しておきたいのはあるし、『第9地区』も傑作だしなあ。いっそのこと『シン・ゴジラ』もはずして洋画だけにしちゃうとか。

KANTO:映画野郎的に、唯一無二の邦画を! って事なら『シン・ゴジラ』だけ残しましょう。東宝映画の看板でもあるし。

原口:そうね、こうなったら、SFアクション代表を『パシフィック・リム』に代表させて、断腸の思いで『第9地区』を代打要員にしますか。まるでポジションが被ったから代打に回された強打者みたいな感じで。

小川:『第9地区』スタメン落ちは痛い気もしますがやむを得ないかな。

原口:では、『シン・ゴジラ』、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ゴーン・ガール』、『パシフィック・リム』、『キック・アス』、『アポカリプト』、『ピラニア3D』、『ダークナイト』、『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』、『グラインドハウス』、以上先発10本これに決定! 『第9地区』、『キングスマン』、『アウトレイジ ビヨンド』、『冷たい熱帯魚』は代打ということで。

KANTO:うん。これならしっくりきますね。

原口:で、ここからやっと打順のほういきますか。4番は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で文句なしかな。その前後をどうするか。割と重量級な『ダークナイト』『パシフィック・リム』は3、5番か。

小川:『パシフィック・リム』はどっしりとしたホームランバッターのイメージがありますね。バースやブーマーやブライアントみたいな。こっちが3番かな。『ダークナイト』はちょっと優等生なクリーンアップ打者、元巨人の高橋由伸や元西武、ソフトバンクの秋山みたいな。

原口:下位打線は、さっき例えに出た『ピラニア3D』の8番は採用! あと、『グラインドハウス』は企画モノなのでDHでいいと思う。で、DHがあるから別枠のピッチャーを決めないと。別枠感ということで、ピッチャーは日本映画の『シン・ゴジラ』がいいかな。

小川:それこそ『シン・ゴジラ』は日ハムの大谷みたいな二刀流ですね。

原口:そうね、バッターとしてもけっこう打ちそう。1番はさっきもたとえに出た切り込み隊長的イメージで、『ホットファズ』かな。で、間を埋める感じで2番は曲者感のある『ゴーン・ガール』、6番『アポカリプト』、7番は若者感のある『キック・アス』。こんな感じはどうかな。

小川:2番『ゴーン・ガール』と7番『キック・アス』は逆かな。2番『キック・アス』の方が足も使えそうな感じ。7番『ゴーン・ガール』の曲者というか、3割5部もあるのに7番という方が怖い。

原口:なるほど、その修正でいいと思います! 『ホットファズ』と『キック・アス』って、なんかゴロが合ってて、なんか1、2番コンビとしてしっくりきた。(笑)

KANTO:そうね。曲者色という点では『ゴーン・ガール』7番打者で良さそう……てゆーか、ようやく色々見えてきたかも。

小川:となると、1番:『ホットファズ』、2番:『キック・アス』、3番……元阪神の史上最強の助っ人ランディ・バースみたいな『パシフィック・リム』。4番は『マッドマックス~』。現ヤクルトのバレンティンみたいな感じで。5番は『ダークナイト』かな。6番:『アポカリプト』。元近鉄のブライアントみたいなイメージね。7番が『ゴーン・ガール』。広島の新井さんみたいなね。8番:『ピラニア3D』、9番:『シン・ゴジラ』、DH:『グラインドハウス』。
ってところかな?

原口:おお、いい感じ! ちなみに細かいけど、9番はピッチャーで、DH制でも打順はDHの『グラインドハウス』とそのまま入れ替わりってことで問題ないかな。……では映画野郎選定の「ここ10年の名作映画で打線組んでみた」、これで決定! で、ここまで全く作品内容に触れてない作品について、ちょっとコメントがないといけないかな……と思いつつこの10本については、いまさら改めて説明不要かな。それぞれ語り始めると長くなりそうな気もするし。

小川:とりあえず、作品詳細は検索したり、あと2013年以降なら(バックナンバーをみれば)レビューもありますのでご参考までに。それにしても『ホットファズ』や『キック・アス』、『アポカリプト』、『ピラニア3D』がある辺りが映画野郎らしいかな。

KANTO:『ピラニア3D』をこんなに大事に取り上げていることに意義があるよね。

原口:以上の共通点って、「R15+」ってところですよね。それは4番の『マッドマックス~』も、DH『グラインドハウス』も、『ゴーン・ガール』もそうだけど。そういう、遠慮のない表現のどぎつさも、俺たちが喜ぶ要素でもあるというか。あと表現的なことで思ったんだけど、今回ジャンルの中で「ホラーって入れられなかったなと思った。ホラー映画も俺たちは好きなんだけど、この10年ではかなりミニシアター扱いな感じで上記に割って入る代表作が出てなかったかなー。そのうち、スピンオフ的にホラーだけの打線組んでみたというのもアリだと思うけど。

小川:ホラーで言えば『インシディアス』なんかは革命的でしたね。

原口:『インシディアス』って、あまり話題になっていないので改めてどっかで評価しないとというのはあるし。あと、ホラー以外でも好きなジャンルはあるから、改めてマニアックな名作を語る機会作れればとも思ったりしてます。例えばジャンル映画目線からはずれるかもしれないけど、トンデモ映画というか、カルト的な作品とかもそのうち改めて語ってみたい。これは、こないだ見た『ネオン・デーモン』見て思ったんだけど。とにかく衝撃的な映画というか。

小川:それにしても今回は、個人の意見はチームプレーで押し殺した感じでしたね。まさしく元阪神の和田や元巨人、中日の川合みたいなイメージでバントや犠牲フライを打つ感じで。

原口:小川くんの好みはかなりドラマ寄りで違うから、今回は映画野郎への「フォア・ザ・チーム」精神で。文科系な趣味の映画を体育会系で例えるのってなんか変な感じ。

小川:ともかく、500号記念トークをこんなにもボンクラチックに語れるのも映画野郎ならではかな。皆様、引き続きよろしくお願いします!

 

《映画野郎選定「ここ10年の名作映画で打線組んでみた!!」 最終まとめ》 
※()内は日本公開年

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image by: Shutterstock.com

 

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