三越伊勢丹HDは、老舗のプライドと過去の栄光にすがり、消費者不在の論理をかざしている場合ではないでしょう。業界のリーディングカンパニーとして未来の百貨店のあり方を描く立場にあります。それができなければ、さくら野百貨店仙台店と同じ道を歩むことになるのではないでしょうか。
百貨店は不採算店舗の閉鎖が不可欠です。従業員の意識改革も必要です。都市部にある旗艦店は適宜改修やリニューアルを行い、魅力的で個性的なテナントの誘致とコト消費に対応した売り場の構築が求められます。オムニチャネルの推進や小型店舗の開発・出店も求められます。時代に適合した百貨店のあり方を示せるかが問われるでしょう。
「企業経営戦略史 飛躍の軌跡(クリエイションコンサルティング)」