習近平のことが好きだ。トランプが口にした衝撃告白の「真意」

 

冷める「プーチン愛」

一方、トランプの「プーチン愛」はどうなったのでしょうか?

習氏との関係をプーチン氏との関係と対比させて質問したところ、トランプ氏は選挙後にプーチン氏から好意的な電話がかかってきたことや、ロシアで最近発生したテロ事件後にトランプ氏から電話をかけて哀悼の意を表し、協力を申し出たことについて語った。「あなた方がこれまで書いてきたこととは裏腹に、私はプーチンを知らない。知らないのだ」
(同上)

「私は、プーチンを知らない」

これも本音でしょう。トランプは、プーチンに会ったことがない。一方で、シリア問題で対立している。会えば変わるかもしれませんが、現状は、トランプは、「習近平が大好きだ!」と公言している。トランプは、「プーチンを知らない!」と公言している。

WSJ、記事をこんな風に結んでいます。

少なくとも今のところは、トランプ、習両氏の関係は世界で最も驚くべき「ブロマンス(男性同士の親密な関係)」になりつつある。
(同上)

日本は、こういう現状を踏まえ

  1. アメリカとの同盟関係をますます強固にしていく
  2. ロシアとの関係をますます強化し、結果的に中ロを分断させる(しかし、中国の悪口をいうべきではない)
  3. 中国を挑発しない(米中関係がさらに良好になると、梯子を外される可能性がある)

で行きましょう。移り変わりの激しい、「米中ロ・三国志には関わらないように。

アメリカとは、「最高の関係」ロシアとは、「良好な関係」中国とは、「悪くない関係」を築いていけば、80年前の過ちを繰り返すことはないでしょう。現在の国際関係は、1930年代並に移り変わりが激しい。注意深く、情勢を追い続けていきましょう。

 

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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