マクロンでもルペンでもない。25%の白票投票者「第三極」の正体

shutterstock_634698359
 

決選投票で極右政党のルペン氏を破り、見事フランスの新大統領に選出されたマクロン氏。しかし、決選投票の投票率の低さが一部で問題視されており、事実、当選翌日にはマクロン氏の大統領就任に反対する大規模デモがパリ市内で行われました。メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんは、「このデモに参加したのはルペン派とも異なる」とし、政治家不信を募らせた「第三極」の動きが今後の新潮流になると断言しています。

新潮流は、民主主義を飲み込んだ新自由主義に対抗する「第三極」の人々

今週は、フランス大統領選挙の結果につきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

5月7日日曜日、フランス大統領選の決選投票で独立系のエマニュエル・マクロンが国民戦線のマリーヌ・ルペン候補を破って勝利しました。

フランスの出口調査は精度が高いことで有名で、マクロンが65.1%の票を獲得すると予想されており、最初の投票結果が発表されて間もなく、ルペンは敗北を認めました。

続いて、約4700万の有効票のうち4400万まで集計した時点で、マクロンは得票率65.31%を獲得したとフランス内務省も発表し、マクロンの勝利は公式となりました。

早速マクロンは、パリのルーブル美術館前で勝利集会を開き、EUの旗とフランス国旗の両方を振って歓喜するマクロン支持者を前で演説し、「希望と信頼を取り戻す」と語りました。

しかし、翌日からフランスは大荒れです。

print
いま読まれてます

  • マクロンでもルペンでもない。25%の白票投票者「第三極」の正体
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け