57%が過労死ライン。それでも教師のいじめ無視が許されない理由

nande-denai
 

先ごろ、中学校教諭の57.7%が国の過労死ラインに相当する激務を強いられていることが明らかになり、さまざまなメディアで取り上げられています。今回の無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、「このような状況がいじめや不登校を無視していい理由にはならないが、改善を急ぐべき」としています。

教員が子供のことを考える

4月28日に文部科学省が2016年度の「教員勤務実態調査結果」を公表しています。報道によると、中学校教員の57.7%が国の過労死ラインに相当する「週60時間以上」の勤務をしていることが明らかになりました。小学校教員でも33.5%という数字となりました。

10年も前の2006年当時でさえ、「教員が子供と向き合う時間や生徒のことを考える時間が減った」と言われていたものです。それが私たちが活動をはじめた2006年に比べて中学校では、1ヶ月の残業時間が20時間以上も増え、平均で93時間以上もの残業をこなしているとのこと。しかも教員は、昼食時でさえ子供たちを見守らなくてはならず、実質的には「休憩時間が存在しない」という過酷な勤務体系となっていることも知られています。

このような状況が、いじめに対して立ち向うエネルギーを教師から奪っているのかもしれません。

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