先日掲載の記事で、「地球が1周4万kmになった理由」を教えてくれた、無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』の著者・須田將昭さんが今回取り上げるのは、「メートル法」以前に使われていた単位について。メートルが完全にメインとなった今でも、日本人がついつい昔の単位を口にしてしまうのには、意外な理由があるようです。
坪、尺、寸はどんな単位?
「【豆知識】ドコを測った? 地球1周『4万km』のキリが良すぎる訳」では「国際的に単位を共通化しよう」ということでメートルという単位が生まれた話を書きました。
日本も1885年にメートル条約に加盟し、1891年に度量衡法が広布されたことで、単位系はメートル法に沿うことになりました。
今、そういったことに関連する法律は計量法で、古い単位は取引や契約で使うことは禁じられています。それでも日常生活の中では今も古くからの単位も残っていますね。
私は昔、剣道をやっていましたが,竹刀の長さは「三六(さぶろく)」「三七(さんしち)」などと呼んでいました(短めなのは子供の時のことなので…)。それぞれ三尺六寸、三尺七寸という長さです。
「寸」は約3.3cmですが、「一寸の虫にも五分の魂」や「一寸法師」など、いろんなところで見かける単位ですね。
「坪」は面積を表す単位です。もちろん現在の不動産取引で使うことはできませんが、感覚的には「あの家は何坪ぐらいなんやろ?」というような感じで日常会話の中では今も普通に使われています。
長さや広さは今も耳にすることはありますが、重さはどうでしょう? 「貫」ですが、「百貫デブ」などという囃し言葉では子供の頃に聞いたことはありますが、日常ではどうでしょう?
体積の単位としては、升、合がありますが、これは今も「一升瓶」や「五合炊き」などで見かけます。「米1合が1食分」という感覚があるので、これはなかなか廃れることはなさそうです。
単位というのは、洋の東西を問わず、体の大きさや、日常的な量が基準となって生まれてきます。
それだけに、家の作りや食事などで「身にしみた」単位となるので、法律で「使ってはいけませんよ」ということになっても「日常での体感的な単位」としては簡単には消えませんね。
みなさんも日常的に使っているもので、「あ、これはそういえば古い単位の方だな」と思うものはありますか?
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