新米 「何も考えずに眠っただけなのに、すごく不思議です…」
所長 「私たちの脳は新しい情報を整理するときに、過去に蓄積された情報とランダムに組み合わせて、照合作業を行っているそうなんだよ。そうすることで、思いもかけない『ひらめき』を得ることができることがあるそうなんだ」
新米 「へぇ~。そういうものなんですか?」
所長 「『ひらめき』の大きな役割は、『海馬』なんだ」
新米 「あれっ、『海馬』がまた出てきましたね」
所長 「そうだね。『海馬』は、寝る直前に入ってきた情報をどうも重要視して扱うようなんだ。『寝る前30分の学び』は、『軽く・浅く・広く』で良いので、ザっと書類や書籍に目を通すくらいで良いとされているね」
新米 「『寝る前30分の学び』ですか」
所長 「さらに『寝る前1分の復習』は、必ず覚えたいことを取り上げるのが良い。手書きのメモが効果的だよ」
新米 「メモを書くんですか?」
所長 「いや、新しいことを始めたり、深入りする勉強法ではなく、あらかじめ自分で書いたメモや付箋を見渡したり、マーキングした部分に目を通したりするだけで良いんだ」
新米 「え? 1分間眺めるだけですか?」
所長 「そう。キーワードは、『小・略・短』だ。掘り下げることはしない。省略型で、大げさにはしない、あくまで短時間で…」
新米 「へぇ~、ホントに簡単で良いんですね」
所長 「そうだよ。そして、起き抜けの1分に、『寝る前1分の復習』をチェックすれば、なお効果的だね」
新米 「寝る前と起きたときの1分間が大事なんですね」