戦後70年をターゲットに、中韓はいわゆる「正しい歴史認識」を日本に強要してきた。日本を貶めるのと金が目的なのは明白だった。日本の政治家はそれに対抗できなかった。著者から見る中韓の歴史認識は、戦後史も戦前史も糾すべきところが多々ある。真の歴史を知る者たちで、それを迎撃しようではないかという主張であろう。
中韓による日本への歴史戦を熱烈に歓迎すべきだ。(略)中韓両国は反日をしないと生き残れない哀れな国だから、思いやりあふれる国日本は、中韓の生存権を庇護するために「反日大歓迎」を勧めるべきだろう。これは決してパラドックスではない。思いやりの心から出てくる真誠だ。
とはキツい。
大東亜戦争について、アメリカと中韓の歴史観とは真逆なのが、東南アジアの国々である。アジア諸民族から大東亜戦争を見れば、それは黄色人種対白人の戦争、独立解放を目指す植民地解放戦争だった。ただ一国、西洋植民地主義者と手を組み、アジア解放阻止に動いたのが蒋介石の中国だった。
政治目的しかない歴史は真の歴史ではない。実証主義の歴史学からすれば、検証する価値さえない。だから中韓との歴史戦争を日本は「熱烈歓迎」すべきだというのが黄文雄の持論だ。日本の国家・文化・文明を愛する日本人として、誇りを取り戻す好機になる。「ニコニコ超会議」あたりで公開日米韓中歴史戦をやってもらいたい。真の歴史ほど強いものはない。日本の圧勝だ。
編集長 柴田忠男
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