こすってもこすっても落ちないガンコな風呂場の汚れ。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんも、そんな汚れに悩まされていたのだとか。しかしついに最近、風呂場の汚れを落とすには「三角定規が最強」との正答を得たとのことで、メルマガではその効果的な使用法、そしてガラス等についた汚れの落とし方も紹介しています。
風呂場の汚れには三角定規が効く
別に熱で頭がイカれたわけではありません(笑)。風呂場の落ちにくい汚れと最近奮闘した結果、最強のツールが三角定規であることが判明しただけです。
風呂場の汚れというのは、柔らかい湯垢、カビなどのスポンジと洗剤で簡単に落とせるようなものと、年輪のように日々薄く付着していって…という固い湯垢のようなもの、そしてガラス面のウロコ状のカルシウムの沈着…があります。
固い湯垢のようなものの正体は金属石鹸と呼ばれるもので、セッケンの成分に水道水由来のアルカリ金属以外の別の金属イオンが取り込まれて出来上がったもので、科学的には極めて堅牢な物質で、物性をみるとなにこの未来素材って感じです。
● 参考:金属石鹸の溶解度
この水にもアルコールにも油にも酸にもアルカリにも常温では無反応という恐るべき物体こそが、風呂桶や、フロ椅子なんかに付着するアレです。こまめにスポンジでゴシゴシ全部洗っていれば付着は抑えられるのですが、それでも1、2年も経つとなんだかんだで付着しています。
浴槽の塗装がひび割れしているようにみえて…実は金属石鹸やカルシウムがたまっているだけというのはよくある話です。
この金属石鹸(スケールと言われることもある)を落とすのは、物理攻撃が結局一番でした。ようするにヘラでこそぎ落とすのですが、金属製のヘラを使うとプラスチックや塗装にキズがついてしまいます。そこで最強なのが三角定規です。100円均一とかで売られているアクリルかスチレンの定規で擦れば驚くほど落ちます。先に熱湯をかけておくとよりいっそう落ちが良いのです。
ガラスについたウロコ汚れ
こちらのブログで紹介されていたので、その追記という感じで話をしていきます。
ガラスの表面や風呂の浴槽に爪でこすっても傷ひとつつかないくらい固い固着物がつく汚れがあり、それが埃や水垢を抱き込んで、くすみ汚れとなって、まさに頑固一徹な面倒な汚れになることがあります。
カルシウムが主成分なので、酸によって溶かせるのですがなかなか効率が悪く、ざらざらしたステンレスの表面などに食い込んでいるものは酸も付けすぎると痛むし、薄すぎると効かない…と難儀をすることが多い汚れの一つです。
とりあえず自分は浴槽に関しては酢とキッチンペーパーを使って、キッチンペーパーに酢をぶっかけて、それを浴槽のパリパリした部分に貼り付け数時間おき、水で流しながら三角定規でこする! これでかなりポロポロ落ちます。
窓ガラスや鏡は、先に紹介した超微粒子のダイヤがついたスポンジでひたすら水をつけて擦ると良い感じなのですが、人力だとしんどいので、ドリルと合体させる方法があります。
が、それは文面で説明するより動画で見た方がはやいので、そのうち作り方をyoutubeにでもあげようかと思います。
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