また、クラシコは機能だけでなく、デザインで勝負していることがポイントです。機能や価格を売りにする企業が多い中で、クラシコは業界に新しい競争の軸を持ち込んだということです。
これは、自分たちの得意な土俵で勝負しているということでもあります。強みを活かして戦うという戦略上、重要なことを実践できていますね。
最後にデザインの重要性について紹介しておきましょう。ベストセラー作家のダニエル・ピンク氏の名著「ハイコンセプト」より引用↓
ロンドン・ビジネススクールの調査によると、製品デザインへの投資が1%増えるごとに、売上と利益は平均して3~4%増加するという。同様に、他の調査によると、デザインを非常に重視している会社の株価は、さほどデザインを重視していない同業他社の株式を大幅に上回っていることがわかる。
いかがですか。ビジネス上、デザインが無視できない要素であることをご理解いただけたのではないでしょうか。さらに驚きの調査結果が同書に紹介されていました↓
デザインの良い部屋に入院していた患者のほうが、あまり感じの良くない病室にいた患者よりも、鎮痛剤の投与量がすくなくてすみ、平均して2日早く退院できたという。
デザインの力はすごいですね。もしかしたら、クラシコの聴診器「U scope(ユースコープ)」も患者に良い影響を与えているのかもしれませんね。
今後、世界にクラシコの聴診器が拡がっていくのを期待したいです。