不起訴からの絶好調。「業務スーパー」になぜ、主婦が殺到するのか?

 

エンド・ユーザーの視点を持つ業務スーパー

神戸物産は業務用スーパーとしての、「プロの品質プロの価格」をスローガンにしている。店頭での看板を見てみると、上記に加えて、「一般のお客様大歓迎」とある。

ボリュームが多い業務用の食材に加えて、一般用の食材も豊富に品ぞろえされていて、ネットで検索すると、「お値打ちで美味しい」というフレーズで、神戸物産の食材を使ったタコライスなどのレシピが多く投稿されているのが目につく。

 

 

 

 

 

業務用スーパーのため、基本的に顧客は法人が中心。しかし、対法人向けのマーケティングを行う時に注意すべきは、「誰が需要を生みだしているのか」という点。

対消費者向けの場合、需要は消費者自身が「欲しい」と感じ購入するが、法人向けの場合は、顧客である法人自体が需要を創っているわけではなく、顧客のビジネスで生み出されプロダクトを購入または契約する、「エンド・ユーザーが生み出す

私のようなコンサルタントの事例でいうと、クライアントが引越会社の場合、引越をするのは、クライアントではなく、ユーザーとして引越しをする人たちになる。

したがって、対法人でも、クライアントのみを見ていては、十分なビジネスとしての質を保つことができない。

対法人の場合重要なことは、クライアントの先にいるエンド・ユーザーをしっかりと意識して、ビジネスを進めていく必要がある。

スケールメリットを活かしながらの差別化された商品ラインアップに加え、このユーザー目線が合体されて、神戸物産の独自性が出た結果が業績に色濃く出ている。

image by: WikimediaCommons(Corpse Reviver)

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