米も射程内に。それでもトランプが北攻撃にモタつく理由

 

オロオロするトランプ

攻めるに攻められない」状況に置かれたトランプ。4日のニュースを聞いて、以下のような反応をしています。

米国のドナルド・トランプ大統領もミサイル発射から時間を置かずに反応した。トランプ氏は4日、金正恩氏についてとみられるツイートで、「こいつはもっとほかにまともなやるはないのか」と書いた。
(同上)

「いつものように強気なのかな?」と思えます。しかし。

「韓国と日本がこれ以上我慢するとは思えない。もしかしたら中国が北朝鮮にすごい事をして、このナンセンスに一気に終わらせるかもしれない」
(同上)

韓国日本中国に責任を押しつけています。実際、日本も韓国も、「これ以上我慢する」に決まっています。北朝鮮は、アメリカだとアラスカしか攻撃できませんが、日本や韓国なら、いくらでも攻撃できるからです。最悪、「核ミサイルが日本に飛んでくる」ことまで想定しなければならない。

中国がこのナンセンスを終わらせるはずがありません。北朝鮮の核、ターゲットは、日本、アメリカ、韓国なのですから。そして、中国とロシアにとって北朝鮮は、「アメリカの侵略を止めてくれる、『強い防波堤』『緩衝国家』」です。だから、中国とロシアは、「話し合いによる解決を主張し続けていくことでしょう。

「100万人の韓国人を犠牲にして、アメリカを守るか?」
「100万人の韓国人の犠牲を回避するために、アメリカ全土を危険にさらすか?」

皆さんが、アメリカ大統領だったら、どうしますか?

 

北野幸伯この著者の記事一覧

日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。まぐまぐ殿堂入り!まぐまぐ大賞2015年・総合大賞一位の実力!

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ロシア政治経済ジャーナル 』

【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け