普段、JRが復旧の見込みを乗客に伝えないのは、1時間30分と言ったのに現実には2時間かかったというような場合、文句を言われるからだと思いますが、逆に時間が分かることによって乗客側は大きな損害を防ぐこともできます。
つまり、JRは「遅れる時間」という「結果」を言わなければならないという強迫観念を持っていますが、「乗客も判断力があるのだから、刻々と判明した事実を淡々と駅で放送する」という時代が来ると思います。事実は予想ではありませんから、何も問題にならないからです。静岡県にどのぐらいの雨が降っているという情報、JR東海はどのぐらいの雨なら走り出すという規則であるか、雨なのか川の増水なのか、列車はどこにいるのか、など、ドンドン情報を流すことはできると思います。
でも、もしかするとあの日の名古屋駅の放送は明らかに二つあって、駅で待っている乗客向けの言葉使いの放送は事実の伝達ではなく、女性の声の業務放送のようなものが事実を刻々と伝えていましたので、もしかするとJR職員だけが聞ける情報も間違って流れたのかも知れません。