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せっかくスイッチ入ったのに。こんな親が子供の「やる気」を削ぐ

巷で「やる気スイッチ」などという言葉がよく使われていますが、毎日見ている我が子でも、どうやったら興味を持つのか、やる気になるのかというのは、なかなかわからないものです。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、子供の興味を新しい挑戦に繋げるためのコツと、親側の心構えについて詳しく解説しています。

きっかけをつかむ

以前、7月の連休に、娘が温泉旅行に行ったことがありました。私と息子はサッカー少年団の合宿なので、祖母を誘って娘・母との3人でのツアーです。また、同じ時期に、娘が某・有名通信添削教材を始めることになりました。それまでの娘は、「友だちと遊ぶ」「家でのんびりする」「本を読む」ばかりの毎日を過ごしていました。それが急に、スイッチが切り替わったように興味の対象が広がり、活発になったのです。

さて、皆さんも子どもに対して、「いろいろなことに興味を持って積極的に挑戦してほしい」と思う気持ちをお持ちだと思います。ですが、その一方で

などの感触を感じたことがある方も、少なくないのでは。今号では、「子どもの興味→新しい挑戦」について、2点ほどアドバイスをお届けします。

ひとつめは、子どもが「いつ動き出すかについて案じすぎないこと。当然ながら、子どもは「常時、新しいことに挑戦しっぱなし」ではありません。また、「新しいことへの興味→挑戦」の発生頻度には波があり、子どもは階段状に活動領域を広げることがほとんど。つまり、しばらくは変化が見られない時期が続き、ある時にポン! とステップアップするものなのです。そのステップアップのタイミングは、自然と子どもに訪れるもの。親としては、注意深く子どもを観察しながら待つほかはないということ、心得ておきましょう。

それからもうひとつは、子どもが何かのきっかけに反応してやる気を見せる瞬間を見逃さないこと。子どもの意欲にスイッチが入っているのに、その内容が

などの理由で子どもの意欲を切り捨ててしまっていること、残念ながら意外と多く起きています。「自分はそんな『切り捨て』はしていない」とお思いの方も、念のため、もう一度再確認してみてくださいね。例えば、こんな時も「お、何やら集中しているな。よしよし」と思って見守ること、できているでしょうか。

ここでは極端な例ばかり出していますが、「子どもの興味の対象は大人が予想する枠を大きくハミ出すことがある」という覚悟は、いつでも持っていたいものです。

冒頭に挙げた「温泉旅館」ですが、娘が行きたがるようになったきっかけは、一冊の本でした。学校の読書週間にいろいろ読む中で出会った『若おかみは小学生!』というシリーズが大いに気に入って、ついには「『温泉旅館』に行ってみたい!」と言い出すまでに。「それだけの理由で、お金をかけて温泉旅行に行くのか?」との思いも一瞬よぎりましたが、本人がすっかり夢中になっている気持ちを大切にしようと考え、奮発した次第です。

せっかくなので、行く旅館もこだわって選びました。「こだわる」と言っても、料理・温泉の泉質などではありません。娘が期待する「温泉旅館」のイメージに近いものを! と考え、

これらを必須条件にして、探したのです。これらに加えて

などを考慮して選んだ旅館への2泊3日の旅、娘は大いに満喫してきたようです。

もう1つの通信添削教材の方のきっかけはダイレクトメールです。ありきたりの「きっかけ」ですが、これまでも何度もDMを受け取っているのに、今回だけは娘の反応が大きく異なっていました。

個人的には、こういった教材を子どもに勧める気は、まったくありません(むしろ普段から「やめておけ」と言っているくらいです)。ですが、今回は、特に強い関心を見せる娘とじっくり話をして、

ハッキリと自分の意思を持っていた点が意思決定のポイントでした。

寄り添って見守ることにしました。

子どもの「興味」「意欲」「夢中」が、その後どのように実を結ぶのかは、まったく分かりません。おそらく「実を結ぶ」という形にはならないものがほとんどでしょう。ですが、それらひとつひとつが子どもの成長にとって大切な糧になっていると信じて、子どもの挑戦を支えてあげていただけたら、私もうれしいです!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 パパコーチ くろさわ 【発行周期】 週刊

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