中国式スパルタ教育に非難殺到。米国で過熱する「英才教育」反対論

 

ところで、この話題ですが、少し以前にアメリカでも似たような騒動がありました。2011年に中国系のお母さんが出版した「タイガー・マザー」という挑戦的なタイトルの本です。

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タイガー・マザー
(著)エイミー・チュア、(訳)齋藤 孝

内容は、「理三ママ」より少し小さな子どもを持つ親向けで、例えばですが、

  • 友人宅の”お泊りパーティー”は参加禁止。
  • 友達を自宅に呼んで遊ぶのも禁止。
  • 学校の学芸会に出演するのも禁止。
  • テレビやコンピュータ・ゲームは禁止。
  • A以外の成績を取ることは禁止。
  • ピアノとバイオリン以外の楽器を弾くのは禁止。

というもので、本の中には「ぬいぐるみを焼却」とか「宿題ができるまで食事を与えない」といった過激なエピソードもありました。この「タイガー」のケースでは、実際には女のお子さんが2人あって、上のお子さんは順応していたそうですが、下のお子さんは見事に「反抗」していったそうで、そっちの「反抗誘発効果」もあったようです。

それはともかく、この本は全米でかなり議論になり、特にNYやボストンなどの知的コミュニティでは「子供を子供のままに縛り付ける奴隷思想」であるとか散々な評価でした。

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