部下としてマネすべきは、そして上司として伝えるべきは、
● 個別の行動ではなく、その行動を選択した考え方
なのです。なぜあなたはこの場面でそうしろと指示を出したのか? その背後にどういう理由があるのか、思考に至るまでのロジックは何か?
これを理解するのです。
それを部下として理解出来たら、つまらない場面でいちいち指示を仰ぐ必要なんてなくなるんですよ。だって考え方が同じなんですから。指示をもらいに行ってもそれって自分の考えと一緒なんですから、時間のムダでしょ。
叱られるのは、思考の結論が上司と異なるからなんです。上司的にはこの場面では右に行くよなと考えていたのに、無断で左に舵を切るヤツがいたら止めるに決まってます。逆に、自分と同じタイミングで舵を右に切るのを見たら、
● あ、こいつは理解してるのね、OK
ってことになって、次からは、
● オレは忙しいから、お前が適当に考えてやってくれる?
って言うに決まっているんです。
というか、上司と部下ってこの関係性にならなきゃ組織としての生産性は上がりませんから。
自分と同じ思考をする人を何人揃えられるかが組織としての力なんですから。
だから仕事が出来そうな人にはかなり早い段階で(最早では新卒研修が終わった時点でとか)、自分の思考パターンというか、ロジックを伝授するようになるんです。
でなきゃ自分がその現場から離れられなくなりますからねぇ。
部下的には早くこの構図を理解して自分の仕事をアジャストした方が良いですよ。30歳を過ぎても言われた事しか出来ないようじゃ(それすら満足に出来ないおバカちゃんもいますけど)、どうやっても幹部にはなれませんからね。
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