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「やらない後悔」より「やっちまった」が多い方が業績が上がる訳

業績が悪くなればなるほど足がすくみ、「行動すること」のリスクに目を向けてしまいがちになるのはよく聞かれることです。しかし、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さんは、「やるよりやらないことのリスクの方が大きい」とし、その理由と社内全体で共有すべき考え方について記しています。

やらないことのリスクとデメリット

これまで色々な業界の経営者、営業マン、管理職の方々にアドバイスやサポートなどをさせてもらってきた中で、「忙しくて中々言われたことに着手できないんですよ」とか、「部下には指示を出したんですが、まだ報告がなくて」とか、「早くやろうと思ってはいるんですけど、なかなか…」などと、とにかく「できない」ではなく「やらないことに対する言い訳をする人達も結構いました。

特に、業績が悪化してきたということで、営業やマーケティングについてのアドバイスを求めてこられ、アドバイスやご提案をするものの、「なるほど。そのように取り組んだらいいですね。早速、やります」と、その時は威勢よく宣言下さるのですが、時間が経ち、確認してみると先述したような言葉が口をつく始末。

現状を改善していくためにやるべきことが明確になったうえで、本人も取り組むと宣言していたのに、全然行動が伴いません。

なぜこのようなことになってしまうのか? 経験則からいくと…、単純に行動力がないだけ、といことではなく、「やらないことがいかに勿体無いことか?」「やるよりやらないことの方がリスクがでかい」ということが、分かっていないのです。

成功の反対は? と聞けば、なにもやらないこと、と云われますが、まさにその通り。「なにもやらない」、これが最も大きなリスクでありデメリットでもあります。

たとえば、営業力を高めようということになり、社内で賞レース的なイベントを開催することになったとします。しかし、そのイベントを取り仕切るのが面倒だとか、イベントを盛り上げるために準備するものが出てきて、時間がなかなか取れないとか、なにかにつけて言い訳をし、企画自体が尻つぼみになっていきます。

でも、もともとこれまでは、そんなイベントをしたことがなかったので、やらなかったとしても別に問題ない。別にそのイベントをやらないからといって、収支的には現状維持、むしろ、経費がかからなくて済むと考えます。

しかしながら、行動力がある人というのは、「やろうと決めたことをやらなかったことがデメリットになる」「やろうとしていることをやらないことの方がリスクが大きい」ということがよく分かっています。とりあえず、決めたことは結果はどうあれやってみる。たとえ失敗してもそこで得られるものがたくさんあることを知っているのです。

なにもやらないということは、現状維持のように見えて、実際は、本来得られたはずの経験や取り組んだことによって得られたはずの知識やデータなどを得ることが出来ない、よって、それらを今後の糧に出来ないというマイナスでありデメリットなのです。ですから、行動力がある人というのは、自分で行動しようと決めたら、それをやらなかったことに対するマイナス面や後悔を考えやってみるのです。

自分は行動力がないな~と思ったら「なぜやらないのか?」ではなく、それを行動に移さなかったとき、「それは自分にとってどれだけマイナスになるか?」「自分の成長を妨げることになっていないか?」ということを考えてみると良いでしょう。

スタッフに行動力がないな~と感じたら、「なぜやらないのか?」と詰めるのではなく、「やらなかったら自分にとってどれほどマイナスか?」ということを考えてもらうと良いでしょう。そうすることで、行動力だけでなく適切な判断力というのも養われていくはずです。

■今日のまとめ

『やらないことは、リスクでありデメリット。』

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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