米国最大手の音楽専門ケーブルTV局であるMTVも、Erinさんのことを取り上げたことがあるそうで、その際、MTVが彼女につけたニックネームは、なんと、
「Queen Bee of the Internet」(インターネット界の女王蜂)。
まだ23歳の女子大生なのに、驚くほど高く評価されているのである。
そして、おそらく多くの日本人にとって、さらに大きな驚きなのは、このErinさんのshopjeen.comが、様々な面で、結構、日本文化の影響を受けているということだ。
上述の「ニューヨーク・マガジン」の特集記事でも、shopjeen.comに見られる日本文化や日本のポップカルチャーの影響について詳しく書いている。
むしろ、だからこそ「ニューヨーク・マガジン」が取り上げたのかも?
例えば、最も重要なshopjeen.comを紹介する冒頭パートに、
shopjeen.comのサイトを開くとLadybabyというバンドのための日本の音楽ビデオが自動的に流れるだろう…
<原文>
Type in shopjeen.com, and a Japanese music video for a band called Ladybaby might automatically start blasting, …
という感じ。
さらには、なぜErinさんのshopjeen.comが成功してるかについて、彼女自身が語る以下のインタビュー・パートとか、すごいことになってる。
エリンは、自身を「ハイプ・ビート・ヒップスター」と呼び、誰よりも早く最新トレンドを把握していることが、彼女の成功の秘訣の一部と語っている。
「子どもの頃からいろんなブランド品や、最新トレンドを追いかけてきたので、(特に変わったことをやってるのではなく)Shop Jeenはその延長よ。」
※訳者注:
記事中、この箇所に書かれていないけど、別の箇所で詳しく取り上げたErinさんの経歴、つまり、11歳の頃から、インターネット上で転売しやすい、より売れそうな、最先端トレンドの人気のブランド・アイテムをずっと観察し続けてきた…という意味も含む。
「今ならそれ(転売しやすい、より売れそうな、最先端トレンドの人気ブランド・アイテム)は、ハロー・キティ、セーラームーンなど等。そういうものを見つけると、『超カワイイ』(「kawaii af」)とか『とてもエステティック(美しい)』(「That’s so aesthetic」)なんて言うの。」
※訳者注:
「kawaii af」の「af」は「as fuck」の略語で「cute as fuck」と同意だが、日本語の可愛いから英語化した「kawaii」を使いたがるみたい。「That’s so aesthetic」の「aesthetic」は直訳すると「美的」という意味。若い女の子の間で使われるようになった新語らしい。なお、英語では、「That has a nice vibe」と同意とのこと。
<原文>
Erin calls herself a “hype-beast hipster” and says that part of the site’s success has been getting on the latest thing before anyone else: “Growing up, I went from wearing Hot Topic to Abercrombie to Tory Burch; I was really just following the trends, which is what Shop Jeen is doing, too.”
Right now that means: Hello Kitty, Sailor Moon, Rugrats, SpongeBob SquarePants, Destiny’s Child-era Beyonce,
“Sometimes”-era Britney Spears, pink-fur-coat-era Cam’ron. It also means throwing around phrases like “kawaii af” (which means “cute as fuck” in half-Japanese) and “That’s so aesthetic” (meaning “That has a nice vibe”).
幼少期からの経験を通じて育んだ、誰よりも早くトレンドを察知する目利きぶりやセンスが成功のカギだと語り、ハロー・キティ、セーラームーンなどの名前を挙げ、
「超カワイイ」(「kawaii af」)
と言うErinさん。