スポーツショップにとって苦しい現状。しかし、未来は明るいぞ

 

業界の未来は明るい

どうしてそんなことが言えるのでしょうか。業界にとって明るい将来が見通せるようになったのは、2020年の東京オリンピック開催決定が契機です。それを受けて、2015年にスポーツ庁が出来ました。

そして今年、「第二期スポーツ基本計画」が発表されたのはご存知でしょう。国は、明らかにスポーツ産業を成長産業として見ています。経済活性化、地方創生のエンジンとして考えているのです。業界にとっては、1980年代以来に訪れた、絶好の機会と言っていいでしょう。

ですから、この契機を活かすには、国がどのような計画を持っているかを知ることが、重要なポイントです。その流れに、いかにうまく乗れるかどうかが、スポーツ業界の未来を決めます。

ただし、それには条件があります。過去60年間に行ってきたことと同じことを続けない、ということです。つまり、今まではメーカーさんが開発したり輸入をしたりした商品を有名スポーツ選手を広告塔として、小売店を通じて販売してきました。そのためには、大きな売場を持っているお店が有利でした。メーカーさんにしても問屋さんにしても、販売力のあるお店を大切にするからです。

その一方では、価格を武器にしたネット販売が台頭してきました。その流れに乗ったお店もあります。しかし、他業界で起こっているように、大手チェーンストアの勢いも減速していくでしょう。ネット販売も、アマゾンによって変化していきます。

そんな時代の流れの中で、中小スポーツショップは今までと同じ戦略を続けていても未来はありません。どうすればいいでしょう。ここでは具体的なお話は出来ませんが、小売店さんは、お客様にお店へ足を運ばせるだけの独自性を打ち出すことです。そして、楽しく居心地の良いこだわりのあるお店を目指さなくてはダメでしょう。さらに言えば、スポーツ産業のとらえ方が今までとは違ってきます。そこに商機があるのです。

こうした未来を、従業員の皆さんに語ってやってください。そうすれば、今以上に希望をもって明るく楽しく働いてもらえるのではないでしょうか。

■今日のツボ■

  • お店の未来を考えるには、業界の歴史を知っておくことも必要。
  • 国のスポーツ産業政策を見れば、業界の将来は明るいことが分かる。
  • 社員の皆さんに業界の未来を伝え、希望を持っていただく。

image by: Pumidol / Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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