泣けるほど美しい。京の名所「奥嵯峨」で紅葉を楽しむ旅

 

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)

11月になると市内中心部より早くに、愛宕念仏寺の建つ奥嵯峨の木々が赤や黄に染まります。庶民の手によって彫られた1,200体もの苔むした羅漢さんが紅葉に包まれる景色には温かみを感じます。

また、鎌倉時代に建てられた本堂や、火伏せの地蔵堂なども紅葉の下で静かな佇まいを見せ、この時期の参拝客を癒してくれています。本堂は入母屋造(いりもやづくり)の建物で本尊は千手観音像が祀られています。地蔵堂には火伏せの神が祀られています。火伏せの神は愛宕山の本地仏で、平安時代初期に作られた火除地蔵菩薩坐像が祀られています。

1,200体にも及ぶ羅漢の石像は参拝者によって彫られたものです。愛宕念仏寺の境内には様々な表情の羅漢さんが並んでいて、和やかな雰囲気を醸し出しています。

愛宕念仏寺の創建は古く、奈良時代後期に称徳天皇によって建てられた愛宕寺が始まりとされています。現在東山区にある建仁寺の少し南にあったようです。

  • 京都市右京区嵯峨深谷町2-5
  • 拝観料:300円
  • 拝観時間:8時~17時

◯アクセス

  • 京都駅前から京都バス72系統 嵐山・清滝行きで「愛宕寺前」下車 すぐ
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