泣けるほど美しい。京の名所「奥嵯峨」で紅葉を楽しむ旅

 

二尊院

kyoto20171030-2image by: 京都フリー写真素材

紅葉の美しい嵯峨・嵐山エリアでもイチオシなのが二尊院です。中でも二尊院の表参道とも言える「紅葉の馬場」の両脇に広がる紅葉は絶景です。紅葉の馬場は総門から真っ直ぐに伸びる参道で、この場所の紅葉は癒しよりも迫力を感じます。

すぐ近くの常寂光寺がある小倉山の麓の広い敷地に境内が広がっているのですが、この場合一帯も紅葉に包まれています。本堂の向かいに建つ唐門や白壁とのコントラストがとても美しく映えます。

二尊院の本尊は釈迦如来と阿弥陀如来です。二尊を本堂にお祀りしているとても珍しい寺院で、そのことが名前の由来になっています。平安時代、841年に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が建立した天台宗の寺院です。その後は長い間荒れたままになっていましたが、本堂は応仁の後に唐門とともに再建され、現在は京都市指定文化財となっています。

二尊院の本堂裏の小高い山は小倉山です。

小倉山 峯のもみじ葉 心あらば 今一度の 御幸またまん

と詠まれ、この辺りは古来より紅葉の名所として有名でした。保津川の水運の発展や高瀬川の開削に貢献した角倉了以や俳優・坂東妻三郎やその息子・田村家の墓はこの二尊院にあります。

  • 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
  • 拝観料:500円
  • 拝観時間:9時~16時30分

◯アクセス

  • 京福電鉄嵐山線(らんでん)「嵐山」下車、徒歩約20分
  • JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩約20分
  • 市バス「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約10分
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