どうした「格安スマホ」。昨年の3分の1にまで失速した厳しい現状

 

吉澤和弘社長は「去年と比べてモジュール、スマートメーターの数が今年度、落ち着いてきた。そこの数が大きな影響。また、MVNOが少し減ってきており想定よりも落ちた」と語った。

「想定よりも落ちた」ということは、NTTドコモとしてももう少し格安スマホの勢いが伸びるかと思っていたようだが、意外にも失速し始めているのだろう。

当然、考えられるのが、キャリア勢による新料金プランの投入だ。NTTドコモ「シンプルプラン」、KDDI「ピタットプラン」によって、キャリアからMVNOヘの流出が止まっている可能性が充分に高い。

その傾向は、吉澤社長のもう一つのコメントからも浮き彫りとなってくる。KDDI「ピタットプラン」の影響を聞かれた吉澤社長は「ピタットプランに向けて、MNPでポートアウトしているという顕著な動きはない。(先日、200万契約突破という話があったが)契約変更、プラン変更がかなり動いているのではないか」という。

確かに、ピタットプランは開始当初こそ、新規契約が意外と獲れていると言う話であったが、最近は契約変更の比率が上がっているという話をする人もいるくらいだ。つまり、auユーザーの格安スマホへの流出がピタットプランにより止まっていることが予想されるなど、格安スマホに対しての風向きが変わりつつあるのは事実のようだ。

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