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高城剛が警告する、この地球があと100年もたない深刻な理由

毎回メルマガ読者からの質問にわかりやすく回答してくれる、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さん。今回は、起業した男性読者から「熱い質問」が寄せられています。「地球を最適化したい」「世界中の人々の生活の質を向上させたい」と語る一方で、資本主義に疑問を感じながら社会的な影響力を持つため資本を集めなくてはならないという現実に悩んでいるようです。かねてより現代の社会システムの崩壊を予測してきた高城さんが贈るアドバイスとは?

Question

10年務めた大手投資用ワンルームマンションのデベロッパーを辞め、起業した38歳男です。

高城さんのメルマガを購読しコンクリート経済の限界を感じつつも世界に影響力を持つ人になりたい、という夢を追い3年間雇われ経営者を続けていましたが、株主の思想に限界を感じ起業を決めました。

地球を最適化する(おこがましいとも思いますがベストを尽くしたく)ために創った会社ですが、前職同様IPOを目指そうと思っています。

資本主義経済の中で戦うことが果たして最善か、地球のためになるのか自問自答をしましたが、自分の影響力を拡張するための他の手段も思い浮かびません。

地球を最適化するために、影響力を持ちたいのです。

前職で今年シアトルに会社を創り、日本と米国の差に愕然とした経験を活かし日本の不動産業界をディスラプトしたいと思っています。

個人のライフプランを最適化するために、投資不動産をコモディティ化することに意味はあると思いますでしょうか?

多くの住まう人と投資家を通じて、不老超寿や人間の進化を促進させたいです。

また、日本でリアルエステートテック関連で業界トップシェア、従業員幸福度ナンバーワンを目指し、世界中の人々の生活の質を大きく向上させるために高城さんならどんな手をうちますでしょうか?

高城剛さんの回答

「地球を最適化する」の意味がいまひとつ理解できておりませんが、現在、我々が直面している「地球を最適化する」必要があるのは、急速な人口増なんです。

欧州の移民難民問題の本質もここにあり、すでに、この星の人口は70億人を超えており、今世紀中に100億人突破するのは間違いなさそうですが、このペースでいくと来世紀には、200億人を突破しかねません。

地球の定員説には諸説あり、太陽エネルギーと物理的な地球上の耕作地や光合成率、そして、人間が必要とするエネルギーからみれば、どう考えても、この星は100年は持たないという識者の話は、傾聴に値します。

すなわち、「地球を最適化する」必要があるんです、人口的に。

それゆえ、人為的でなくとも、この星そのものが自ら「地球を最適化する」可能性が高まっているように思えてなりません。

もし、それが災害を意味するなら、いまから思案すれば「リアルエステートテック関連で業界トップシェア、従業員幸福度ナンバーワンを目指し、世界中の人々の生活の質を大きく向上させる」ことができるでしょう。

どちらにしろ、大サバイバル時代になりますからね。

生き残れる人と、そうでない人の二極化で、経済的二極化は、序章にすぎません

これが、「地球を最適化する」マクロな視点。また、ミクロな視点は、色々なお考えもお悩みもお持ちでしょうが、「自分の影響力を拡張する」などスッパリ諦め、「資本主義経済の中」でもっと偉大なるケインズが言うように、

「機械化によって労働の質そのものが変わる時代に生きる人間は、それまでの金持ち翼賛が資本蓄積を実現するための方便だと看破し、尊敬されるのは、本当にいまを充実して生きられる人物である」

と述べていることからもわかるように、「いまを充実」することだけを、もっとお考え下さい。

それが、ご自身を「最適化」することにつながるでしょう。

image by: Shutterstock

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高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けするメルマガ「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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【著者】 高城剛 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 金曜日(年末年始を除く)予定

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