「大事なことなので二度言いました」くらいの上司が人材を育てる

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「これを今言ってもわからないだろうなあ」と部下にアドバイスをするのを諦めているという事例、よく耳にします。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で若手飲食店コンサルタントとして活躍中の中西敏弘さんが、そんな対応こそが部下の成長を妨げていると指摘し、たとえ現時点では理解できなくても大切なことを伝える重要さを説いています。

自分の成長を阻害するのは、「自分の視野だけで」考え判断してしまうこと!

普段、ご支援先の研修や勉強会で、また、コンサルティングを行っている際に、僕がいつも意識していることは、「今すぐ理解できないことでも大切なことはどんなことがあっても伝えよう!」いうこと。

スタッフからすると、「この人何言っているの?」と思われても、半年後、1年後、そのスタッフが「あの時言われていたのはこういうことだったんだ」と分かってもらえればいいという思いで、いくらスタッフから煙たがれようと変な顔をされようと、言うべきこと、伝えるべきことは言おう、話そうと思っています。

時折、経営者・幹部の方から「話しても分からないから伝えないんです」と大切なことであっても、重要なことであっても「あえて」スタッフに伝えない、話さないという方がいらっしゃいますが、僕はそれは良くないことだと思っています(もしかしたら、私が大切だと思っていても経営者や幹部が大切だと思っていないから伝えない、話さないのかもしれませんが…)。

スタッフが、大切だけど、重要だけど理解できないのは、「その時点での知識経験が不足しているから」だけ。決して能力がないとか、上司の意見を聞きたくないというわけではありません。

だからこそ、今理解できなくても(理解できないことでも)、「この先こういうことが必要になってくるんだよ。だから、今、君に伝えているんだ」という思いで話し・伝えうことが重要です。そして、意見されたこと、助言されたことをスタッフが意識して日々を過ごしていれば、必ず「あっ、これってこういうことなんだ」と理解できる日がきます。

上司の立場にある人が、スタッフの感情面ばかりを気にしすぎて言うべきことを言わなかったり、ちょっと難しいことを伝えようとしないのは、スタッフの成長を阻害していることになり、自分の役割・責任を果たしているとは言えないと考えるべきでしょう!

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