寒くなってくると食べたくなるアツアツの「たい焼き」ですが、実は「天然物」と「養殖物」の2種類あることをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、それぞれの違いとその美味しさを紹介しています。
天然物と養殖物の違い
以前のメルマガの後書きに、たい焼きには「天然物」と「養殖物」がある、というお話を書きました。とあるたい焼き屋さんの看板に「天然物」と書かれていて、ずっと気になっていたのでした。
そしてなんという偶然か、メルマガの原稿を書いた次の日、そのたい焼き屋さんを目にすることに。試してみないといけません。何が違うか確認しないといけません。
そのたい焼き屋さんの説明では、たい焼きの調理具の違いに基づくとのこと。鉄板にタイの型で凹みがあって、それがたくさん並んでいるタイプ。これを「養殖物」と呼びます。
一方、一匹、一匹、丁寧に焼く「一丁もの」の調理具を使うのが「天然物」だそうです。一丁ものの鉄板だと、皮が薄くパリッと仕上がり、美味しさも段違い…だとか。確かに「養殖物」のたい焼きは、皮が分厚く柔らかいのですが、「天然物」は、薄くパリッとしていて、アンコのホクホクさがさらによく伝わるように思いました。
「天然物」は「養殖物」よりも手間がかかる分、お商売としての「効率」を考えたら「養殖物」が有利ですが、「味」にこだわれば「天然物」というお店もあるようです。そこはお好み、ですね。皮が分厚いので、アンコ以外にも他の「変わり種」が楽しめるのは「養殖物」の利点でもあります。
たい焼きは、焼き方以外にも、頭から食べるか、尻尾から食べるか? という永遠のテーマもありますし、人によっては、2枚におろして(皮を半分に割いて)食べるという、「食べ方」も人それぞれ。
なんでもない「たい焼き」にも、探ればいろいろ深いところがありそうです。とりあえず、天然物と養殖物、一度お試しください。
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