安倍首相考案の「戦略」を米国がパクっても河野外相が歓迎した訳

 

え~「インド太平洋戦略」に中国を入れる?????

さらに、安倍さんは、とても面白いことを言っています。毎日新聞11月15日。

トランプ米大統領と合意した「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進に関し、14日夜のフィリピンでの記者会見では「この地域の平和と安定に向け、日本と中国が協力を深化させていく必要がある」と述べ、中国も排除しない考えを示した。

面白いですね~。中国に向かって、「対中包囲網に入りませんか?」と言っている。これって、アメリカの金融覇権を脅かすAIIBに、中国が「アメリカも入りませんか?」と勧めているようなものです(実際、勧めています)。

しかし、安倍総理のこういう発言で、中国の怒りは緩和されます。日本では、「中国に勝つ方法」というと、「大軍拡を!」とか、「核武装を!」とか「勇ましい」論が好かれます。しかし、中国の軍事費は、日本の4.6倍。さらに、相手は核兵器大国です。こんなもん、まともに戦ったら、勝てるわけがないでしょう?

だから、安倍総理のように誰とも争わないよう努力しながらゆっくり着実に目的を達成していくのです。

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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