韓国のおもてなしにイラッ。米国が文在寅政権に突きつけた「制裁」

 

そして、今回のアメリカによる北朝鮮のテロ支援国家再指定は、北朝鮮以上に文在寅政権にとって大きな衝撃となると見ています。

たしかに北朝鮮はテロ支援国家に指定されたことで、アメリカからの技術輸出や対北支援、金融取引はもちろん、国際機関を通じた北朝鮮への資金援助なども不可能になります。とはいえ、もともとアメリカは北朝鮮へ強い制裁を行っていますから、今回の再指定では北朝鮮に直接のダメージはほとんどないでしょう。それよりも、北朝鮮との経済活動や経済支援を行っている国に対する圧力のほうが大きいと思われます。

北朝鮮との経済活動、あるいは経済支援を行っている国といえば、中国とロシアです。習近平は訪中したトランプに対して、国連の制裁決議を超える制裁は行わないと明言しました。また、ロシアも国連制裁決議には賛成しましたが、裏で北朝鮮に対する経済支援を拡大しているとも言われています。

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こうした国々への圧力を強めるためのテロ支援国家再指定であることは間違いありません。とはいえ、中ロはもともと北朝鮮との「盟友関係」があるだけに、対北制裁には及び腰で、今回の再指定での効果も限定的であることは、アメリカもある程度は理解しているでしょう。中ロに対しては、アメリカの断固たる姿勢を示して、少しでも譲歩を引き出せればいいという感覚なのだと思います。

問題は韓国です。今年9月、国際社会が北朝鮮への制裁を検討している最中、文在寅政権は人道支援を理由に、ユニセフや世界食糧計画などの国連機関を通じて北朝鮮に800万ドルの支援を決定しました(国際的な対北姿勢を気にして、まだ実施はしていないようですが)。加えて、トランプ訪韓直前に、THAADの追加配備の中止、アメリカのミサイル防衛システムに参加しない、日米韓の軍事同盟には発展させないという「三不約束を中国との間で合意してしまいました(韓国側は「約束ではない」と主張していますが)。

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韓国はアメリカの同盟国であり、しかも、朝鮮戦争時にはほとんど壊滅状態だった韓国軍を助け、多くのアメリカ兵が血を流して北朝鮮軍を押し返して韓国を守りました。にもかかわらず、アメリカの脅威となった北朝鮮の核開発に対して制裁をかけようとしても、韓国は歩調をあわせようとしないのですから、トランプも怒り心頭でしょう。

文在寅もそれがわかっているから、トランプ訪韓でやたらとサプライズを演出して迎合しようとしたのでしょうが、空回りに終わって逆効果だったようです。

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