中国では共働きが当たり前であり、夫婦のどちらかの親が同居し家事を手伝っている。また同居しなくとも近くに住んでいるので親元で食事を済ます家庭も多い。今でもその様な家庭は少なからずある。そうであれば何故デリバリーが盛況を呈しているのだろうか。
実はこれらの利用者の多くは、地方から大連に居住し会社勤めをしている独身者や寮生活をする大学生、親元を離れて生活する夫婦などが占めているようだ。
デリバリーは、一つでもしてくれる便利さもある。一個12元(約202円:11月29日時点)で配送費4元~、器代1元~合計17元(約287円)。寒空に外出しなくとも温かい料理が食べられるのも利点。
これからも多種類のデリバリー店が進出してくるだろうが、その反面、競争の激化が当然起こるだろう。中国人は、そんなことはお構いなしで、手を替え品を替えて突き進む根性の塊を持って、その都度情報を素早くつかんで動いている。
このように大連のデリバリー商売も変化を続けながら定着していくのだろう。
新しいビジネスを展開していく行動力の速さは、中国人が持つ能力だと思う。後先をを考えず、ということでは決してない。日本人の行動力が遅すぎるだけなのかもしれない。チャンスを目の前にしながら、そのチャンスを逃している多くが日本人だからだ。
日本人がいまだに島国根性を振り回していたら、遅れを取るばかりと認識してほしい。
image by: TonyV3112 / Shutterstock.com