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リーダーは必見。部下や社員の発想力を潰している「3つの壁」

AI(人工知能)の発達を受けて、これからの時代は知識がある人より想像力や発想力が豊かな人材が必要とされる、という話はよく耳にしますよね。しかし、実際のところ「今までこうやってきたし…」「失敗はしたくない」という思いから従来のやり方を継続している企業や業界も少なくないでしょう。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、著者で長く人材育成に携わってきた石丸智信さんが、「想像力や発想力を阻害する3つの要因」を紹介しています。

発想力・創造力を阻害する要因とは?

貴方は、「頭を柔軟にして発想したい、創造したい」などといったように思ったことはありませんか。また、「自分自身、自組織には、発想力、創造力ないしなぁ~」というような気持ちになったことはありませんか。そこには、自分自組織の発想力創造力を妨げている要因があるかもしれません。

以前聴講したリーダーを対象とした研修の中で、「自己の発想力・創造力を高める」というテーマがありました。その中で、「発想力と創造力の阻害要因として、3つの要因が挙げられていました。本号では、この3つの要因を踏まえて、考察していきたいと思います。

発想力と創造力の阻害要因として挙げられていた1つ目の要因は、「認識のメンタルブロック」です。
研修の中では、「人間は、物事を自分の見方で見る傾向があり、その見方に偏りや欠けがあることに気づきにくい。これらのブロックで自分を縛っている。『この問題は例外だ』という眼で見てしまう」という講義がありました。

その人のこれまでの経験、環境などによって、ひとつの物事、出来事であっても、その見方、捉え方は、人それぞれだと言えますね。しかし、その自分の見方捉え方は多数の人もそのような見方捉え方をしている、と思いがちではないでしょうか。実は、それは、自分の視点であって、他者はまったく違う見方捉え方をしている、というも多くありますね。発想、創造を広げるうえで、自分の見方、捉え方に凝り固まらずに、周りの見方捉え方についても一度耳を傾けることも大事ではないでしょうか。

発想力と創造力の阻害要因の2つ目の要因は、「文化のメンタルブロック」です。
「人間が一緒に生活する社会集団組織には固有の価値観や行動様式がある。それらが人の認識、思考、行動の壁となることがある。望ましくない方向に行くとそれが固定観念となり発想の枠を狭めてしまう」ということが研修の中で説明していました。

まさに、「業界の常識は世間の非常識」ということではないでしょうか。例えば、ある業種に、異業種の企業が参入することで、その業種、業界の地図が塗り替わってしまうという話しも聴きます。それは、その業種、業界にある価値観などに縛られずに、発想力、創造力を広げることができたからだと思います。「同業種からではなく異業種から学べ」ということは良く聴きますね。

発想力と創造力の阻害要因の3つ目の要因は、「感情のメンタルブロック」です。
「他人や上司の評価や反応が気になり、防衛的になったり、失敗を恐れて安全・完璧主義に過度になったり、『どうせムリ』などのネガティブな感情が創造活動のブレーキとなる」。聴講した研修の中で、このような講義がありました。

1つ目の要因(「認識のメンタルブロック」)とも共通していますが、ような気がします。私自身もそうですが、特に、ネガティブな感情が邪魔して、なかなか発想の枠を広げることができない、ということがあります。「この物事、出来事に対して、今、自分は、どんな感情なのか」というように、客観的に自分の感情を見つめてみることが大切ですね。

ここまで発想力・想像力を阻害する3つの要因を挙げてきましたが、貴方の発想力、創造力を妨げる要因はあったでしょうか。環境変化が激しい現代においては、より発想力創造力が求められてくるように思います。自分自身、自組織などの発想力、創造力を広げていく上でも、まずは、現状を把握することが大切ではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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