北朝鮮問題、トランプの華麗な手のひら返しで北との対話に動くのか?

 

トランプ氏は首都ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで記者団に、「私はもちろんいつでも対話には賛成だ」と語った。同氏と正恩氏はともに強硬な立場を主張していると述べる一方、対話については「ぜひやりたい。何の抵抗もない」との姿勢を示した。

対話について、「私はもちろんいつでも対話には賛成だ」「ぜひやりたい。何の抵抗もない」だそうです。皆さん、「あれ~、なんか今までと話が違うぞ!?」と思われていますか? ですね。そうですが、起こっていることは、「起こっていること」として知っておく必要があります。トランプは、「ぜひ対話したい」と言っているのです。

この発言を受けて記者団からは、北朝鮮との間で前提条件は必要ないということかという質問が出たが、トランプ氏は「決してそういう意味ではない」と答えた。そのうえで、対話が何らかの成果を生み出せば、それは「人類全体にとって素晴らしいことだ」と強調した。
(同上)

「前提条件は必要ないということか」

この質問は何でしょうか? アメリカは今まで、「北が核兵器とICBMを放棄する準備があるなら対話することができる」と言っていた。これが「前提条件」です。つまり、「北が核兵器とICBMを放棄するかわりに、金王朝を存続させてもいい」と。

ところが、金正恩は、アメリカが核開発を放棄したカダフィを殺したことを知っています。だから、アメリカを信用できない。トランプさんは、要するに「北に核を放棄させるという目標はぶれてない」と言ったのです。

トランプ氏はまた、「韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領から2~3日前に電話があって素晴らしい会話を交わした」と述べ、9日に予定される南北会談がうまくいくよう願っていると語った。韓国で開催される平昌(ピョンチャン)冬季五輪に北朝鮮が参加の意向を示していることについても、「100%支持する」と述べた。
(同上)

文さんにとって、今は核問題より五輪問題が重要ですね。

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