世界中にカネをばらまく中国に対し、日本はどんな対抗をすべきか?

 

金と時間を使う相手は選べ!

中国の影響力が拡大している。日本の影響力が衰えている。これ、仕方ないです。というのは、中国のGDPは2016年、11兆2,321億ドル。日本は同年、4兆9,365億ドル。中国のGDPは、日本の倍以上。「インチキだ!」という人もいます。しかし、世界における中国の影響力が拡大し続けていることを見れば、メチャクチャウソをついているとは思えません。日本は、「中国のGDPはわが国の倍以上だ」という現実をはっきり認識して、「戦い方を考える必要がある。

弱い国が、強い国に勝つ方法は、「選択集中」です。たとえばイスラエルのことを考えてみましょう。この国のGDPは2016年、世界34位。ちなみに32位はエジプト、33位は香港となっています(出所はIMFですが、「香港」も「一主体」としてカウントしているのですね)。

イスラエルは、どう見ても「小国」。しかし、ロビー活動、工作資金を、「アメリカ」に集中させることで、見事に自国の安全を確保しています。アメリカへの影響力、最近はチャイナ・ロビーが世界一でしょう。2位はイスラエル。そう、小さな国でも、時間と金をある国に集中させることで、安全を確保することができるのです。

日本は、確かに中国より金がない。それでも世界3位の経済大国です。だから、賢く選択し、集中すれば、中国に負けない影響力を確保することができるはずです。

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