二日酔いの予防学
二日酔いのもっとも有効な予防法は、飲むお酒の量を少なくしておくことです。エタノール量に換算して、女性や高齢者では1日あたり10グラムまで、男性では20グラムまでとするとよいでしょう。ただし、アルコールの代謝物であるアセトアルデヒドを分解する酵素を遺伝的に持っていない人は飲まないほうがいいでしょう。お酒を少量でも飲むと顔面が紅潮する人です。
また、二日酔いをきたしやすいお酒の種類というのがあります。ウイスキーやウォッカなどの色のついたお酒がそうです。お酒を作るときに発生する副産物や添加物が含まれていると、二日酔いをおこしやすくなるようです。ウイスキーでは、バーボンウイスキーがリスクが高いようです。また、ビールでは、濃いビールより薄いビールの方が二日酔いのリスクが低いようです。
さらには、空腹時にはアルコールの吸収速度が速くなるので、二日酔いになりやすくなります。空腹で飲むことは避けましょう。お酒は利尿作用があるために、水分とともに、大切なミネラルやビタミンも喪失させます。ミネラルではカリウムやマグネシウムが失われやすいですね。ビタミンでは、ビタミンB群などの水溶性ビタミンが失われやすくなりますが、脂溶性ビタミンのうちでは、ビタミンAが失われやすくなります。