個人的な話になりますが、一昨年旅立った私の父親は「お医者さま」の言葉を何よりも頼りにしていました。
「○○先生から運動していいって言われた!」「○○先生が“血液検査の結果も良好!”って言ってた」「○○先生から“順調ですね!”って言われた」などなど、入院中も通院しているときも、父は医師の言葉に勇気をもらっていた。
そのつまり、なんというか、やっぱり患者にとっても家族にとっても、お医者さんって全てで。先生の何気ない言葉や表情に一喜一憂する。
医師というのは医療現場が考えている以上に、患者や家族にとって大きな存在で。「残された命」に、光を与えてくれる存在なのです。
先の研究は「患者の立場にたってコミュニケーションを取る」ことが、患者の死亡率に影響する可能性を示唆した極めて重要な研究であると共に、女性医師の活躍の場を広げる意義あるもの。
日本ではこのような医療政策学に関する質の高い研究も乏しいし、エビデンスに基づく政策はあまり取り入れられていません。
超高齢化社会が待ち受けている日本だからこそ、米国を見習い、学術研究を政策に生かすべきです。
などまだまだ書きたいとはあるのですが、長くなりそうなので今回はこれくらいでやめておきます。
今後も興味深い研究結果が出た時には、随時とりあげますのでお楽しみに。
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※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2018年1月11日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年1月11日号)より一部抜粋