「きちんと伝えたはずなのに、みんな覚えが悪い」「あの時、大丈夫って言ったのは嘘だったのか」等々、研修後に各所から上がるこんな声……。これ、何が原因で起こってしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さんが、研修やOJTなどを行う前に絶対に知っておきたい「指導する側とされる側のギャップ」について解説しています。
意味あるOJTや研修をする
人材育成の一環で規模や業界関わらず様々な企業が社内のルール、マニュアル、基礎知識などを教えたり、キャリアップのため研修やOJTなどを行っています。そうした研修やOJTの際に、ある一定のところまで教え、
「ここまでで何かわからないこととかありませんか? 大丈夫ですか?」
と聞くと、大抵が
「大丈夫です。問題ありません」
と応えます。果たして、この「大丈夫です」は本当に大丈夫なのでしょうか?
非常にわかり易い例で例えます。例えば、新入社員にAという製品についてスペックや用途といった基礎知識を説明し教えます。ひととおり教えたところで、「大丈夫?」と聞くと、新入社員は「大丈夫です」と応えます。「では、今説明したAという製品についてそのまま説明してみてくれる?」と尋ねると、新入社員はタジタジになってしまいます。そう、大丈夫ではなかったのです。







