サラリーマンあるある。優秀な社員が優秀な上司になるとは限らぬ

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仕事のスピードと質を評価されて出世したまではいいものの、部下にどこまで仕事を振ればいいのか悩んでしまい、自分ですべてこなしていた時の方が楽だったという方、意外と多いようです。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原先生が、そんな方にぴったりの対処法を伝授します。

組織全体を自分と考える

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

今回は、部下を持つ上司向けの内容です。

平社員から、部署の長など、いわゆる管理職になると、仕事の内容が変わるのは当然として、心構えも変えなくてはなりません。たとえば、部署で行うべき大事な仕事が入り、期限までに失敗せずやり遂げなくてはならないという場合、考えることは何でしょうか。

多くの方が考えるのは、まず「自分でやろう」ではないでしょうか。大事な仕事だけに、まず自分が行うことを検討し、時間的にできない時などに、部下に指示するという考えです。

確かに、経験の深い自分が行ったほうが仕事が早く正確で、クオリティが高いことは多いでしょう。気持ちとしては理解できます。しかしこの考え方が、正しいとはいえません。与えられた仕事を自分で処理する能力は、スタッフとしての能力であり、管理職としての能力ではないのです。

仕事を行うことは、自分の限られた時間を投下することです。そして、管理職は自分の時間、プラス、部下がもつ時間も考慮し、全体のパフォーマンスを考えるべき立場です。だからこそ部下よりも多くの報酬をもらっています

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