立食いそば屋のおばちゃんから「プロ意識」を感じる納得の理由

 

どんなに仕事に愛着が無い人でも、一生懸命仕事に取り組み、苦労するうちに段々プロフェッショナルに近づくものですが、その階段を上るスピードは人によって3年や5年、多ければ10年と差が有ります。そしてこのスピードが速い人ほど早く認められ、出世し、富と成功を掴めるんですね。

蕎麦屋のバイトさんの話で言えば、いつまでもマニュアル対応しか出来ずに違和感を感じさせる人、最初からいつものおばちゃんのようにちゃきちゃきと自然な対応をしてくれる人もいるわけです。

これはもちろん向き不向きや器用さ、対人関係スキルといった技術的な差はあるわけですが、この差を一瞬で埋めてくれるのが前回お伝えした知識や経験の上位概念にある価値観」です。

ではどのような「価値観」を持てばよいのか?

いきなり答えをお伝えしましょう。それは、

  • 私はお客さんに愛されている

というものです。

この蕎麦屋のバイトのおねーちゃんには、この「私はお客さんに愛されている」という感覚が圧倒的に欠けています。だから目の前にいる私を前に、あさっての方向を見て対応してしまうんですね。

これ、別に私がそのおねーちゃんを愛しているわけではありません(笑)。ただロジック的には真実です。というのも、私はそのお蕎麦屋さんが好きで、休日にわざわざ出かけて朝食を取る程です。つまり私はそのお店を愛しているわけです。

だから店員もそのお店の一部と考えれば、目の前に来たお客さんに愛されているというロジックは成立しますよね。そもそも嫌いならお客さん自身がその店を選択しませんから。ビジネス世界では常に需要と供給が成り立っています。自分を必要とする相手がいる時常にこのロジックは成立します。

これは人だけじゃありません。たとえあなたが自分の仕事を好きじゃなくても、その仕事(会社)はあなたを選んでいますから、あなたはその会社に愛されていると言えますよね。これはロジック自体は成立していますから、そう思えなくても思う事で、なんだか自分と会社、自分と仕事、自分とお客さんが同化し、包まれ、繋がったような感覚になると思います。

そしてこの感覚こそが真のプロフェッショナルになる極意と言えます。

私が蕎麦屋のおねーちゃんから断絶された感覚を得た時、今まで一緒に包まれていた私と蕎麦屋の関係は切れてしまったんですね。だから味まで美味しく感じなくなりました。一方、普段のおばちゃんにはそんな事を感じた事はありませんでした。何故なら自然と繋がっている感覚を得ていたからです。

プロはこうした敏感な感覚をお客さんが持っている事を知っています。それを「皮膚感覚で感じています

無理に自分の仕事を好きになる事は出来ませんが、こうした考え方で相手と繋がる重要性を理解する事。その為のキーフレーズが「私は常に相手に愛されている」という価値観なんです。

image by: Ng KW / Shutterstock.com

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【著者】 音多秀茂 【発行周期】 ほぼ 季刊

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