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スキルの高い人ほどやってしまいがちな、人材育成におけるNG行動

勤続年数を重ねると多くの部下や後輩もでき、彼らを育てていかなければならないのは当然のことですが、「人材育成」はどのようにおこなうことが望ましいのか、悩んでいる&迷っている方も多いのではないでしょうか。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、「人材育成において絶対にやってはいけないこと」について繰り返し語っているそうです。いったいどのようなことなのでしょうか?

場所や状況と叱り方

部下や後輩を育てる人が、絶対にやってはいけないことがあります。お客様の前で叱ることです。これを平気でやっているお店は、絶対にお客様から見放されます。

私も飲食店などで食事をしていると、お客様の前でスタッフを叱るという光景を、たまに見ることがありますが、あれほど愚かな行為はありません。誰一人として、得をすることではないからです。

叱っている本人がどういう意図があるかはわかりませんが、良い方向で見れば、要求が高いのかもしれません。お客様に対して、あまり褒められるような仕事ができていないことに苛立ったりして、思わずその場で叱ってしまうのでしょう。

ですが、それを見たお客様は、どう感じるかを考えられないのはいただけません

これまでにも何度かお伝えしてきましたが、店は、気持ちを落ち込ませるために行くものではありませんよね。食事に行くなら、美味しい食事や雰囲気を味わいたくて行きますし、買い物に行くなら、自分の気に入る商品を買って、気持ちよく家に帰りたいものです。

これらをお客様に提供するために、店のスタッフが存在しています。

そんなお客様の前で、スタッフを叱っても、叱っている光景を見て喜ぶ人なんていないのですから、お客様は嫌な思いしかしません。さらに言うなら、そんなことを続けていると、お客様に見放されるだけではなく、スタッフにも見放されることになります。

人前で叱られるような行為は、誰だって嫌ですし、人によっては侮辱的に感じる人だっているでしょう。そんなことが当たり前になっている上司や先輩がいれば、その部下や後輩が、「やってられない」と感じてしまうのも仕方ありません。

結局どんどんスタッフも辞めてしまい、また採用費をかけて採用したスタッフに対して同じことをしてしまう。負のサイクルに陥ってしまうのです。

仕事意識の高い、持っているスキルの高い人ほど、他人の粗が目についてしまうのもわかります。しかし、それに対して、どうしても叱らなければいけない時があっても、場所や状況はわきまえましょう

お客様の目につくところであったり、叱っている声が聞こえるような場所で叱っても、お客様は絶対に喜びませんし、スタッフも素直に聞き入れる準備はできません。そんなことをしても、何の効果もないのです。

場所や状況も考えて、スタッフと接する。それもマネジメント能力のひとつです。

今日のおさらいです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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