日本の領空は未だ特攻隊で散った英霊に守られているという真実

yamaoka20180606
 

元空将の話から日本の防衛の現実がみえてきます。AJCN Inc.代表で公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんは無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』の中で、我が国の憲法の矛盾に起因するしわ寄せが現場の自衛官にのしかかっている現状を、元航空自衛隊トップが講演で語った内容を引く形で紹介。日本人はこれ以上その「矛盾」を放置すべきではないと記しています。

元空将の話に凝縮された日本人の長所と短所

全世界のアメ通読者の皆様こんにちは。山岡鉄秀です。

織田邦男元航空自衛隊空将の講演を聞いてきました。空将は、航空自衛隊のトップですね。感動しましたが、自衛隊のあり方にこそ、日本人の長所と短所が凝縮されているな、と痛感しました。

まず短所から。

拙書『日本よ、もう謝るな!』(飛鳥新社)にも書きましたが、日本人の最大の短所は、「日本国内でしか通用しない議論を延々と続けて恥じないこと」だと思います。

普通に憲法9条を読めば、自衛隊は違憲でしょう。少なくとも、違憲の疑いがある。だから、無理な解釈をしてその場しのぎをしようとする。自衛隊が、警察以上軍隊以下の実力組織だなんて、意味分かりません。さっさと改正して矛盾を解消すべきです。

北朝鮮のミサイルが頻繁に日本列島を飛び越えていた頃、海外の新聞にも「いよいよ日本も憲法改正に踏み切るか?」というような記事が出ました。でも読んでみると、次のような内容なのです。

増大する北朝鮮の脅威に押され、安倍首相は平和憲法を改正し、これまで、自衛のためにしか武器を行使できなかった自衛隊を、普通の軍隊として、どこへでも派遣できるようにしようとしている。

ここでのポイントは、この記事を書いた記者は、自衛隊は、防衛の為に武力行使することは許可されていて、その範囲での憲法法律上の問題はないと思い込んでいることです。

実際には、誰も自衛隊を海外派兵などしたくありません。それどころか、憲法の制約で、自国防衛にも支障があるから改憲論議をしているなんて、夢にも思わないのです。自国防衛は当然の権利であり、そのための交戦権を制約された軍隊なんて理論的にあり得ないからです。日本人の議論は外国人には非常に理解し辛いものです。

ところが、「国民の大多数が自衛隊を認めているんだから、敢えて自衛隊を憲法に明記する必要はないじゃないか」などと言う人たちがいます。

それがいかに無責任か、理解しているのでしょうか?

憲法上の矛盾に起因するしわ寄せが、全部、現場の自衛官にのしかかってしまうのです。

たとえば、航空自衛隊によるスクランブルです。防衛省統合幕僚監部によると、平成29年度のスクランブル回数は904回に上り、うち、500回が中国機によるものでした(産経ニュース2018年4月13日)。

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