この問題に関連して、私が気懸かりに思っていることがもうひとつあります。それは、保育士さんなどが、服が汚れないように気を配って子どもの遊び・活動を制止してしまうこと。
保育士さんたちが子どもを制止するのは、子どもを預ける親の側に「汚さないで欲しい」という要望や、汚すことへの苦情があるから。
その一方で、親は「のびのびと育って欲しい」とか「もっと外遊びを」などを望んだりしています。「『のびのび・元気・外遊び』でも『汚さないで』」では、アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなもの。矛盾した要望に応えようとすればするほど、保育士さんたちは摩耗してしまいます。
子どもの育ちに立ち会う・寄り添うという大切な役目を担ってくれているのだから、本来の仕事がしやすくなるような関わり方をしたいものです。
私事になりますが、我が家の子どもたちが通う保育所は、その点で本当に恵まれた場所です(そういう保育所をわざわざ探して選びました)。
迎えに行って、洗濯物の中に元の色が分からなくなった靴下・ズボンを見つけたことも、何度もあります。「私でさえ、ここまではやらせてあげられないな~。きっと途中で『それくらいにしといてくれ』と言ってしまうだろうなぁ」と考えながら、我が子がこの保育所に出会えて良かったと感じています。
皆さんも、汚れた服は子どもが素敵な1日を過ごした証拠と捉えて、寛容になってあげていただけたら嬉しいです。さらに言えば、汚れた服を見て「きっと今日は楽しかったんだろうなぁ!」と喜んでいただけたら、もっと嬉しいです!
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2