地震にも歴史あり。秀吉の天下統一後に発生「伏見大地震」に学べ

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先日起きた大阪北部地震は、大阪に於ける数百年ぶりの大地震となりましたが、その「数百年前に発生した地震」について、どれくらいの方がご存知でしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』の著者で関西在住の須田將昭さんは今回の地震を受け、過去の災害を紐解く意識が改めて芽生えたとして、豊臣秀吉が天下統一後に大阪を襲った「伏見大地震」について書かれた一冊の本を紹介しています。

歴史に学ぶ 日本史の中の天災

今回の大阪北部地震ですが、まだまだこれからいろんな調査研究が進まないとわからないことは多いと思いますが、最初、秀吉の時代の伏見大地震が思い浮かびました。

秀吉が天下統一を果たした後、築城中であった伏見桃山城にあった時に遭遇した大地震です。城が傾き家屋が潰れ多くの犠牲者が出たと伝えられています。

京阪神は、関東や東海に比較すると地震はあまりこないもの…というイメージがあるのですが、実際には過去に大きな震災に見舞われています。

そういった「歴史に記された天災」について学ぶのは、実はとてもとても大事なことです。阪神・淡路大震災の頃のことですが、当時、京都大学大学院にいらした尾池先生からも「過去の災害をきちんと紐解き、実際にどの程度のことが起きたのかを把握し、それを基準に被害想定をすべき」ということを聞きました。

実際に起きた被害については想定外と言ってはいけない、ということです。

そういうことを知っていたものの、実際には私自身は断片的には調べても、きちんとは勉強していませんでした。

いまさらながら…ですが、こんな本を今、読んでいます。

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天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災
磯田道史著 中公新書

著者の磯田先生は、テレビでもよくお見かけするのでご存知の方もおおいでしょう。地震に限らず、台風など風水害も含めて、過去の記録を丹念に調べ上げ、実際にどのような事態だったか、では今後どのようにすべきか…ということをまとめておられます。

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