MAG2 NEWS MENU

【書評】日本だけで有名なモンドセレクション、9割が入賞の衝撃

お菓子などによく書かれている『モンドセレクション金賞受賞』の文字。名誉ある賞なのかなと思っている人も多いようですが、実は驚くべき真実があることをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』は、編集長の柴田忠男さんが驚くべき事実ばかりを100個も集めた一冊をご紹介。ここには、モンドセレクションの真実をはじめ、さまざまな衝撃の事実が掲載されています。

衝撃の事実100

神岡真司・著 ワニブックス

神岡真司『衝撃の事実100』を読んだ。イージーな企画である。新書判見開き2ページで衝撃の「知られざるタブー」100件の、ほんとのところを解説している、ようだ。さまざまな分野(とくにお金・労力・時間を奪われるだけの世の中の仕組み)の、興味深い事例を収集している。

~~はホントだった! ~~はウソだった、がほぼ半分ずつ。ナルホドと思ったのは20件だった。見開きで1件、簡潔に書かれていて読みやすい。重要なところは太字だし。バカは風邪をひかない──はホントだった! カバは赤い汗をかく──はウソだった! とか、どうでもいい案件もあるから100件なのだ。

保険の見直しが家計にプラス──はウソだった! 不必要な保険に加入し、高い保険料を払っていたのでは家計に悪影響なので見直しましょう、というのが表向きの趣旨だが、ホントは家計の改善に役立つのではなく、保険の販売業者である代理店の収益向上に役立つ、というのが正解だ。わが家は何の保険にも加入してない。

公証人は正しい文書しか作成しない──はウソだった! 親の死後、相続人の兄弟姉妹間で争うことが多いので、親が公正証書を作っておけば揉めずにすむと司法書士や弁護士は商売上いうが、現実にはそれが“争族”を生む原因になる。手数料稼ぎの公証人の認証が出鱈目、ということは業界で知れ渡っている。

モンドセレクションを獲得するのは難しい──はウソだった! モンドセレクションは、1961年にベルギーで作られた、市販を評価する民間の認証団体に過ぎない。同種のライバル商品と比較して優劣を決めるもの、ではない。日本だけで有名で、出品の半分は日本からで、出品すれば9割が入賞するんだって。

宝くじは買えば買うほどビンボーになる──はホントだった! 1等7億円のジャンボ宝くじは、当選金にあてる還元率はわずか47%、競馬、競輪、競艇など公営ギャンブルの還元率75%に比べても低く、パチンコの85%の半分程度。一枚300円の宝くじの当選確率は1,000万分の1、一年間に雷に打たれて死亡する確率と同じくらい低い。総務省OBが寄ってたかって食い物にする利権の巣窟である。

マイナンバー制度は世界標準──はウソだった! 「マイナンバー」などと親しみやすい名称だが、「国民監視制度」のスタートに他ならない。アメリカでは税と社会保障のみに限定の上、選択制である。イギリスはプライバシー侵害の悪法として廃止された。日本は預金口座とのリンクが進み、各種の個人情報との「紐づけ」が行われる。国民の財産差し押さえのための布石との、恐ろしい指摘もある。

冷凍食品は「半額セール」で買わないと大損する──はホントだった! 集客狙いの「おとり商法」だが、このときに買ったほうがいい。メーカーもスーパーも「冷凍食品はふだんあまり売れなくてもいい」と考えていて、セール時に通常価格時の10倍、20倍売れれば御の字なのだ。この時買うしかないでしょう。筆者は心理学研究家だとか。飲み会の話のネタにはなりそうである。

※得意気に妻に話したら、いつも40%引きのスーパーあるよといわれた……。

編集長 柴田忠男

image by: shutterstock

[tourokuy]
print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け