「寒暖差疲労」といって、人間は温度差5度以上の室内外を出入りすると、交感神経・副交感神経に負担がかかり、強い虚脱感に襲われるそうです。しかし…、今年の酷暑はそんなレベルを超えているので、「積極的な夏バテ対処」が必要ではないでしょうか。今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、「夏バテを防止する食材」のとり方について紹介しています。
真っ赤なトマトで夏バテ防止
トマトは、東洋医学的には微寒性で、体内にこもった余分な熱を収め、暑気あたりを抑え、また、消化を促進させることで肝の解毒を助けてくれるため、夏バテ防止にもピッタリの食材なのだそう。
トマトには、ビタミンA、C、E、リコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸、などたくさんの栄養素が含まれ、中でも特に注目されているのがリコピンと呼ばれるカロテノイドの一種で、抗酸化作用が強く、生活習慣病予防や老化抑制にも効果があるそうです。
リコピンの坑酸化作用は、緑黄色野菜で有名なβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなるらしいです。
ただし、トマトは体内に水分を溜めやすい性質をもっているため、食べ過ぎると胃腸の負担になるので、水分の排泄力が衰えている方は、控えめにしたほうがいいそうです。
夏にはやっぱり夏野菜
毎日暑くて食浴がないからといって食事を抜いたり、冷たくて口あたりのよいめん類ばかり食べていては、体力が落ちて夏バテしてしまうので、栄養のバランスがとれた食事をすることが大切なのだそうです。
そんなときは、量よりも質を充実させるといいそう。たんぱく質は、不足すると免疫力の低下を招き、基礎体力が落ちてしまうので、脂肪が少なく良質なたんぱく質を含む、白身魚や豆腐、鶏のささみ、豚ヒレ肉などは、胃腸に負担がかからずおススメだとか。
夏は汗とともにビタミンやミネラルを失うため、野菜は不可欠。夏野菜に豊富に含まれるビタミン・ミネラルは、体調を整えるのに欠かせない大切な栄養素。
カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変わり、夏の強い日差しで疲れた目や肌の健康に…、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進して、日焼けによる肌のダメージのケアに…、カリウムは体内のナトリウムを体外へ排出して血圧の上昇を予防し、利尿作用がむくみの解消に役立つそうです。
ビタミンB1で夏バテ予防!
疲労回復には、ごはんやパンなどの糖質(炭水化物)をしっかり食べることが大事で、この糖質の吸収をよくするのがビタミンB1なので、ごはんとビタミンB1を多く含むおかずを取ると夏バテ防止の疲れにくいカラダへ近づくそうです。
ビタミンB1は取りにくく、不足しがちな栄養素で、ビタミンB1を多く含む食材は、豚肉、レバー、うなぎ、玄米、雑穀、全粒粉のパン、豆類、緑黄色野菜など、土用の丑(うし)にうなぎを食べるのもそのためだとか。
中でもジャガイモは、ビタミンB1、ビタミンC、カリウムを含み、カリウムは体内の余分な塩分を体外へ排出してくれる効果もあるので、水分がたまりがちになるこの時期にはもってこいの食材らしいです。
「自分のカラダは自分が口にするものでできている」ことを忘れずに、普段からバランスのよい食事心がけたいものですね。
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