未来を創るはずの教育現場で教師に未来を絶たれる悲惨な子供たち

 

小学校では、いじめのアンケートや生活アンケートなどで、いじめの調査をしています。

1、2年生では、「からかいちょっかい」などが嫌だという回答が他の学年よりやや多くなります。例えば、肩をたたかれたときに、「やめてよ」とか「なぜそんなことするの」ときちんと言える子もいます。黙って我慢する子どももいます。アンケートから聞き取りをし、事実を確認すると、

  1. 肩があたっただけ。
  2. 遊びに誘いたかった
  3. ふざけて、たたいた
  4. はらがたったから、たたいた

など、様々な原因で「出来事」が起こっています。事実が確認されると、すっきりするし、解決してくれた人の存在がうれしくて、信じられない世界から信じられる世界へ一歩踏み出せるきっかけになります。大人は「そんなどうでもよい」とか「気のせいだよ」とか「小さな事を気にしない」などと言ってしまいます。しかし、そんな言葉をかけられた子は、自分の考えや意見を言うことをあきらめて、困ったことがあっても我慢してしまうようになります。大切なことは、ささいなことであっても、子どもたちの考えや思いをしっかりと聞いてあげることです。そこから先ほど述べた、明るく、建設的で、積極的な子が育っていきます。

学校は自分の夢を描ける素晴らしいところです。家庭環境に関わらず、学校ではみんなが同様に自分の力で自分の人生を生きることができます。朝、正門を入ったとたん、目の前に自由でクリエイティブな世界が広がっています。「おはよう」のあいさつと共に、新しい朝に新しい自分で、新しい一日を生きる。学校はそんなところであってほしいと願います。明るく、建設的な未来は、明るく、建設的で、積極的な考えをする子どもたちが創るのです。そして、その明るく、建設的で積極的な子どもたちの考えは教育によって創られ人々の愛によって育まれていくと信じています。

泉章子の子ども未来プロジェクト代表
泉 章子(いずみ しょうこ 元小学校校長)

image by: Shutterstock.com

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