また総務省か。「中古スマホのSIMロック解除要請」の意味不明

 

一方、今回、OPPOでは、普及価格帯のラインとしてR15 Neoも揃えてきた。おサイフケータイ、防水などには対応しないが、デザイン、カメラ性能などは申し分ない

海外で普及価格帯のモデルとして発売されている機種をベースにしているようだが、あえて、型番はR15のシリーズという見せ方をしてきたのが絶妙だ。このあたりの戦略は、日本においてファーウェイが仕掛けて成功させたやり方を真似たといえる。ファーウェイは、フラグシップ的な位置づけの機種を用意しつつ、海外で売られている別のシリーズから、フラグシップよりも安価で似たようなデザインテイストのモデルを持ってきて同じシリーズ名にして売るというやり方で成功してきた。

フラグシップで世間の目を集めつつ、「ちょっと高い」と思わせてしまったら、手頃な価格帯の製品を買ってもらうというやり方だ。まさにOPPOは、ファーウェイの戦略をリスペクトしたのだろう。

ただ、OPPOに関しては、春に発売したR11sの売れ行きがいいという話はあまり聞こえてこない。やはり、家電量販店やネット販売を中心にした売り方では限界があるようだ。

OPPOにはキャリアでの販売は無理にしても、どこかのMVNOと組むというのが重要ではないか。その点、今回のR15 Pro、R15 NeoはMVNOで売ってもらうことができるのか。いまのところ、販路は明らかにされていないが、このあたりが、OPPO成功の鍵となってきそうだ。

image by: Shutterstock.com

石川 温この著者の記事一覧

日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 石川温の「スマホ業界新聞」 』

【著者】 石川 温 【月額】 初月無料!月額550円(税込) 【発行周期】 毎月 第1土曜日・第2土曜日・第3土曜日・第4土曜日(年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • また総務省か。「中古スマホのSIMロック解除要請」の意味不明
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け