一方、今回、OPPOでは、普及価格帯のラインとしてR15 Neoも揃えてきた。おサイフケータイ、防水などには対応しないが、デザイン、カメラ性能などは申し分ない。
海外で普及価格帯のモデルとして発売されている機種をベースにしているようだが、あえて、型番はR15のシリーズという見せ方をしてきたのが絶妙だ。このあたりの戦略は、日本においてファーウェイが仕掛けて、成功させたやり方を真似たといえる。ファーウェイは、フラグシップ的な位置づけの機種を用意しつつ、海外で売られている別のシリーズから、フラグシップよりも安価で似たようなデザインテイストのモデルを持ってきて、同じシリーズ名にして売るというやり方で成功してきた。
フラグシップで世間の目を集めつつ、「ちょっと高い」と思わせてしまったら、手頃な価格帯の製品を買ってもらうというやり方だ。まさにOPPOは、ファーウェイの戦略をリスペクトしたのだろう。
ただ、OPPOに関しては、春に発売したR11sの売れ行きがいいという話はあまり聞こえてこない。やはり、家電量販店やネット販売を中心にした売り方では限界があるようだ。
OPPOにはキャリアでの販売は無理にしても、どこかのMVNOと組むというのが重要ではないか。その点、今回のR15 Pro、R15 NeoはMVNOで売ってもらうことができるのか。いまのところ、販路は明らかにされていないが、このあたりが、OPPO成功の鍵となってきそうだ。
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