6月の米朝首脳会談から3ヶ月が経とうとしていますが、一向に非核化の進展がない北朝鮮。「元から非核化をするつもりがなかったのだろう」という説がますます信憑性を帯びてきました。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、中国が裏で手を引いていることは明らかで、その真意は「米国の軍事攻撃から自国を守る為であろう」と解説しています。
トランプ、北の非核化が進まないのは【中国】のせい
トランプさん、徐々に「真実」に目覚めつつあるようです。
トランプ氏「中国が北朝鮮に圧力」 米朝関係膠着で批判
8/30(木)13:11配信
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は29日、北朝鮮に関するホワイトハウスの声明をツイッターで発表し、米朝関係の膠着(こうちゃく)の原因は中国にあるとの認識を示した。
「米朝関係の膠着(こうちゃく)の原因は中国にある」そうです。
声明はトランプ氏の考えとして「北朝鮮は米中貿易摩擦が原因で中国から多大な圧力を受けている」と主張。「同時に、中国が北朝鮮に多大な援助を行っていることも我々は把握している」とし、資金や燃料、肥料などに言及した。
(同上)
トランプさんのロジックは、
- 中国は、米中貿易戦争で苦しんでいる
- だから、北朝鮮に「非核化するなよ!」と圧力をかけている
- それで、(金は非核化したいが?)非核化が進まない
私の認識は、「北は、元から非核化する意志がなかった」です。金の作戦は、「偉大な」父・金正日の成功をマネよ!
- 核実験、ミサイル実験で脅威をマックスにする
- 交渉で、「制裁解除」「経済支援」「体制保証」を勝ち取る
- しかし、ちゃっかり核兵器は保有しつづける
ところが、シンガポールでの会談で、「制裁解除」「経済支援」を実現できなかった。それで、今も彼は、「核兵器を保有したままで、せめて制裁緩和を!」とゴネているのです。ところが、クリントン、ブッシュ(子)、オバマの失敗を知っているトランプは、過ちを繰り返さない(今のところ)。
では、中国は???