では、ロシアにとって、イスラエルはどうでしょうか? プーチンは、イスラエルを恐れていると思います。イスラエルは、人口815万人。中東の小国ですが、ロシアがおそれる理由がある。まず、イスラエルの後ろにアメリカがいる。イスラエルは、アメリカ内で、最強のロビー勢力である。諜報にすぐれている。ユダヤ人は、世界のメディア、金融に大きな影響力を持っている。
というわけで、プーチンもイスラエルとの対立は望まないことでしょう。それで、「謝罪してくれれば、穏便にすませたいのだが…」などと考えていると思います。
しかし、それはともかく中東では、事実上の戦争がはじまっています。イスラエルは、去年と今年、シリアに200回空爆を行っていると、ロシアのメディアは報じています。イスラエルとシリアの対立が激化すると、アメリカ、イスラエル対シリア・イラン・ロシアの戦争に発展しかねません。そうならないことを願います。
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