2浪以上を不利にした医学部不正入試。現役生の方が能力は上か?

 

「HOPE」という概念があります。

HOPEとは、「逆境やストレスフルな状況にあっても明るくたくましく生きていくことを可能にする内的な力」で、いわば「光」です。

その「光」をもたらしてくれるのが、医師の言葉なのです。

個人的な話ですが、3年前に他界した私の父親は、「お医者さま」の言葉を何よりも頼りにしていました。

「○○先生から運動していいって言われた!」
「○○先生が『血液検査の結果も良好!』って言ってた」
「○○先生から『順調ですね!』って言われた」

などなど、入院中も通院しているときも、先生の言葉に父は勇気をもらっていました。

医師とは「残された命光を与えてくれる存在なのです。

そんなときに「人生は思いどおりならない」という経験をした2浪医師の言葉が必要になってくることもあるのではないでしょうか。

私がここで書いていることは、少々飛躍しているかもしれません。

しかしながら、私たちの研究室(東京大学大学院健康社会学教室)で、一般の成人男女300人を対象に、ホープに関する調査を行ったことがあるのですが、「信頼できる人がいることでホープが強まる傾向にあり、医師などの医療関係者と「喜びや悲しみを共にわかちあえる患者ほどHOPEが高いことがわかっています。

医療の技術や検査精度が高まっている時代だからこそ、患者さんと向き合える医師を、大学には育てて欲しいと心から願います。

image by: Shutterstock.com

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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年10月17日号)より一部抜粋

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