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なぜ時流に「流されるか、逆らうか」だけでは成功できないのか

「ひたすら突き進んできたつもりだけど、思うように結果がでない」という場合、単に時代に乗れていなかったことが原因かもしれません。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、著者で長く人材育成に関わってきた石丸智信さんが1冊の本を紹介しつつ、「自分で人生の舵を取り流れを進むとき」に必要なマクロ視点をうまく取り入れ時流に乗る思考方法を記しています。

自らの意思を持って流れに乗る

この人は「流れに乗っているな!」とか、あの人は「流れとは逆行しているな」と感じたことはないでしょうか。私たちが日々、生活している中においても、良いとか悪いとかに関係なく、大きな流れの中にいるように思います。

例えば、マクロ環境と言われる環境においては、原油の高騰、少子高齢化、グローバル化、情報化などの大きな流れがあります。このような大きな流れの中にあっては、自らがコントロールすることができることもあれば、コントロールできないこともありますね。

本号では、以前拝読した安田佳生氏の著書『下を向いて生きよう。』に著されている一節を踏まえて、時流に乗ることについて考察していきたいと思います。安田氏の同著には、下記のような一節が著されています。

多くの人は、選択肢は「流される」か「流れに逆らう」かのふた通りしかないと思っているが、私は第三の選択肢があると思っている。それは、流れに乗りながら自分で舵をとるという方法だ。

私自身も、上記でも著されているように、「流れのままに流される流れに逆らう」かの2つの選択肢しかないものだと思っていました。上記の一節から、このような考え方、捉え方もあるのかと、またひとつ新しい見方視点を得られたように思います。ここからは、

とは、どのようなことなのか、それぞれ考察してみます。

ボートでの川下りを例にすると、「流れのままに流される」というのは、川の流れに乗ってボートは進みます。しかし、「流れに任せていれば大丈夫なんとかなるさ」などと言って、自分の意思で舵を取ろうとしなければ、川の流れのままに流されてしまって、岩や大木などにぶつかったり、急流に巻き込まれたりするでしょう。

次に、「流れに逆らう」とは、読んで字のごとく、川の流れに逆らって、川の上流に向けてボートを進めようとします。流れに逆らって漕ぐのですから、いつも以上に力を使いますし、消耗します。

例えば、今までの成功体験によって自分のやり方に固執してしまって、新しい方法を受け入れることができずに、流れに逆行してしまうこともあるでしょう。また、自分の弱みの部分に焦点を当てて、それを改善しようとするあまり、強みを活かすことができないということも、流れに逆らうことのように思います。

ただ、流れに逆らって舵を取らなければいけない場面もあると思っています。例えば、「自分はコレだけは譲れない」といった信念やビジョンなどのようなものを持つことも大切だと思うので、この部分では、流れに逆らって一生懸命に漕いでいくことも必要になるでしょうね。

流れに乗りながら自分で舵を取る」というのは、下流に向かって川の流れに乗って進み、自らの意思を持って舵を取ることになります。自分が舵を取るので、目の前に現れる岩や大木などの障害物も回避することができ、途中で枝分かれが出てきた時には、自分の意思で選択することもできます。例えば、マクロ環境の流れを考えてみると、

などが考えられます。このような様々な時流の中で、「自分をどのように活かしていくか(舵を取っていくか)」という視点を持つことも必要になるように思います。大きな流れに乗って自らが舵を取るためには、その流れを見極める目が必要になってきます。「先見力」とも言い換えることができるでしょうね。また、大きな流れ自体が変わってしまうこともあります。その流れにも適応することが必要となるので、「適応力」も大切になってきます。そして、最も重要になるのは、「自分自身が舵を取る」という「意思力」「主体性」ではないでしょうか。

◆参考文献

『下を向いて生きよう。』安田佳生・著/サンマーク出版

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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